こんにちは
村松 いさおです。
「所変われば、品変わる」という言葉があります。
場所や環境が変われば、色々なものが変わるのは、なんとなくわかると思いますが、僕たちの性格やキャラクターなんかも、変わるものなのかもしれません。
今日は、そんなお話。
昔、フランスにしばらく住んでいたことがあったのですが、フランスの方って、まー、よく話すんですよ。
「議論ができること」「話しができること」が、「良い」みたいな風潮というか、雰囲気みたいなのがあって。
もちろん、一枚岩ではないので、人見知りとか、話すのが苦手な方とか様々な方々がいるのは当然なのですが、総じて日本人よりも
「話しかけることに抵抗感がない」
と思います。
その点、東京よりも、関西の方々に雰囲気が似ているかもしれない。
例えば、交差点で信号機待ちをしていると、「ちょっと、火貸してくれへん」と話しかけられることが良くあります。(なぜに関西弁)
フランス人って、タバコを吸う方が結構多いのですが、なぜか、彼らはライターやマッチを自前で持っていない人が多く、「必要になったら、誰かに借りるからいい」みたいな考えをしています。
で、マッチとかライターとかで火を貸すと、そこから世間話をが始まります。
「最近のパリの様子」
「ここのところの天気」
「今度の選挙の候補者」
「近所の工事がうるさいだのなんだの」
内容は、色々です。
話しかけられる方も、ふつーにそれに受け答えして、信号機が変わったら、「じゃっ」とお互い別れる。
その他、バス停、駅の売店、カフェの中、電車の中、路上の上、パンを買いに行く途中、エレベーターホール、などなど。
色々なところで、話しかけられます。
最初の方は、僕もギョッとして、「え?なんだ?なんかしたか?」と警戒色を出していたんですが、
「それが、ふつー」
だと思っていたら、慣れました。
そしたら、今度は逆に
「こっちから、見知らぬ人に話しかけても、別にふつー」
なことに慣れはじめ、それまで、割と人見知りだったのですが、「見知らぬ誰かに話しかけること」に対して抵抗感がまるで無くなったんですね。
「それが当たり前」の国だし。
僕みたいな感じの日本人って割と多くて、それまでは大人しかったり、人見知りしたいた人が、フランスで暮らすようになってから、明るくなったり、オープンになったりするし、また、自己表現ができるようになったり(言いたいことを言わないと、色々不便)、行動力が高くなったり、コミュニケーション能力が上がったりしたという話を良く聞きます。
逆に、日本って、「見知らぬ人にいきなり話しかけると、へんな人に思われる」とか、「自己表現が強すぎると、周りから浮く」みたいな風潮があって、中々街中で信号待ちの人に
「なーなー、火ぃ、貸してくれへん」
と、ふつーに話しかけることに、みょーな抵抗がありません?(大阪のおばちゃん除く)
まー、人にもよると思いますけど。
あ、他にもこれは、女性限定なんですが
「日本で、まるでモテなかった女性が、フランスに来てからやたらモテる」現象
なんかもあってですね。
どうもフランス人男性にとっては、アジアの、それも日本人女性はエキゾチックな感じがして、優しいイメージがあるようで、人気なようでして。
なので、フランスにいた時、「私、日本で全然モテなかったんですよー。魅力ないんですよー」という女性の友人がいた時は、
「クラブに連れて行っって、とりあえず、一人で放置する」
なんてことやって、自信をつけさせたりしてました。ほぼ確実にナンパされるんで。
(もちろん、危険もあるので、僕らは付かず離れず監視して、ヤバそうに時には間に割って入ってましたが)
それで、フランス人男性と知り合って、結婚した人もいるので、世の中わからんもんです。
ま、ようするに何を言いたいかというと
「あなたが自分で思っているキャラクターや性格って、周りの環境や場所によって決定されているだけで、実はあなたの本質的なものではないかもしれない」
「性格やキャラクターって、変わるし、変えられるよ。」
ということです。
「私は暗い」
「私はコミュニケーションが苦手」
「私は怒りっぽい」
「私は優柔不断」
「私は愛想がない」
「私はネガティブだ」
「私は自己表現でが苦手だ」
などなど、あなたが「はぁ・・・、なんでアタシ、こんな性格なんだろう」と、思っている性格やキャラクターは生まれつきや本能的なものだけでなく「その環境や状況に合わせるために、あなたが後天的に無意識的に身につけたもの」である可能性がある。
だから、その環境や場所を変えたり、その選択をやり直したり、その変化に対する抵抗感や障害を取り除いたりすることで、より「自分らしい自分」「自分がなりたい自分」のキャラクターや性格に変化することが可能ですよーということです。
現に、あれだけフランスで「見知らぬ人に話しかけることに何も抵抗なかった」僕ですが、日本に帰って来て、「へんな目で」みられたり、ナンパや勧誘と誤解されることが多くなり、しばらくすると
「話しかけることに抵抗感がバリバリ出る」チキンで人見知りな性格に戻りました。
え?・・・単に、僕が怪しそうに見えたから。・・・ですって?
その可能性も・・・・なくはない。・・・・というか大きい。(泣)
もちろん、性格や気質は遺伝的要素もあるので、必ずしもあなたの全ての性格やキャラクターが変えられるかといえば、そうではないのですが、
「こんな、私なんて!」
と思っている、あなたは、それが本質的な自分ではなく、単に「場所や環境」によって、影響を受けているだけの場合もあるよ。というお話です。
うーん。僕の次の課題は「見知らぬ人に話しかけて、変な目で見られても折れないハート」ですかね・・・・。
というわけで、今日はこのへんで。
あなたの幸せのヒントになれば幸いです。
では。