さて、前回は
「人は誰しも、もっと成長したい。もっと良くなりたい!という本能的とも言ってよい欲求がある」
「適切な環境や状況が整えられれば、自然とそれを発揮しようとする。それができないのは、適切な環境が整っていないから」
というお話でしたね。
「じゃあ、その適切な環境とはなんぞ?」
ということでしたが、それは
「ありのままのアナタを受け入れてくれる存在がいる」
ということです。
あなたのことを否定することなく、また自分の考えを押し付けることなく、どのようなアナタであっても、認め、受け入れてくれる存在。
それは、別に家族やパートナーに限らず、友人、知人、上司、またはコーチやカウンセラーなどであっても良いのですが、そのような存在に触れることで、安心して、自分の自己成長欲を100%発揮しよう!と自然と思えるようになります。
それは、誰に言われるまでもなく、指示されるわけでもなく、あなたが心の底から、自分らしく、自分の叶えたい分野で、より良くなろう、成長しようとすることなのです。
***
社会心理学者のアブラハム・マズローは、人が持つ欲求を5段階に分け、それぞれはピラミッド状の階層構造になっていると考え、「欲求5段階説(後に6段階説)」を提唱しました。
欲求のピラミッド階層とは、下から順に
①生理的欲求(睡眠欲、食欲、排泄欲など)
②安心・安全の欲求(心身の安全が確保された生活をしたい)
③所属と愛情の欲求(仲間や友人から受け入れられたい、集団やコミュニティに所属したい)
④承認欲求(他者から認められたい)
⑤自己実現の欲求(自分が満足できる自分になりたい)
の5段階です。
「もっと成長しよう!もっと良くなろう!」という欲求は⑤自己実現の欲求に当たりますね。
それぞれは、階層構造になっており、「下の段階の欲求がを満たすことで、上の段階の欲求を求めるようになります」
例えば、③所属と愛情の欲求は、まず、生理的欲求と、安心・安全の欲求が満たされている状態でないと、求めようとしません。
誰かと一緒にいたい、友人や仲間が欲しい、家族の愛情が欲しいという欲求を叶えるためには、まずある程度の
食べるものがある。寝れる。
危険でなはい。生命や財産が脅かされない
という状態でないと、「そんな余裕はねーーーーっ!」というわけで、満たすことはできないわけです。
この考えに基づくと
「あなたを否定せず、自分の考えを押し付けることなく、どのようなアナタであっても、ありのままのアナタを受け入れる環境」
とは、①から④の欲求が全て満たされていることになります。
(①生理的欲求は、人として生活している以上は満たされているはずなので)
こうした存在、他者に触れることで、アナタは自然と
「もっと成長しよう!」「もっと良くなろう!」と、自分のポテンシャルを100%発揮して、自己実現をしたい気持ちがムクムクと湧いてくるのです。
え?そんなステキな存在が、私の周りにはいない・・・・ですって?
そのために、私たちカウンセラーを始めとした「対人支援」の人たちがいるのです!
というわけで、今日はここまで
いつもも応援しています!