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「ある」を実感する方法

こんにちは

村松 いさおです。

 

僕たちは、元々「ネガティブな方向に敏感」に反応しやすいため、どうしても「ない」ものばかり追い求めたり、気になったりするものです。

逆に「ある」に注目するようにするには、どのようにすればいいのでしょうか。

今日は、そんなお話し。

 

 

「足るを知る」

という言葉があります。

僕たちは、脳みその癖のせいか「ネガティブなこと」に敏感になるようです。そのため、どうしても「ない」ことに注意を向けがちで、そのためにますますネガティブな気持ちにとらわれてしまうことって、あると思うんです。

仕事だったり、成績だったり、パートナーだったり、住まいだったり、職場環境だったり、人間関係だったり、お金だったり、身の回りのものだったり。

「もっと、こうだったらなー」

「もっと、これがあったらなー」

「もっと、こんなふうだったら良かったらなー」

って思うこと。ありません?

僕は、しょっちゅうです。(笑)

 

これって、自然なことですし、当たり前のことだし、別に悪いこととも思いません。

(元々、人間(人類という意味ね)がネガティブ志向なのは、「ネガティブなこと」に気を向けたほうが、早めにそのリスクを回避できるという、進化の過程で得た防衛本能的なものという説もあります。

「寓話アリとキリギス」のように、「無くなるかもしれない」と思えば、それに備え、そのための対処をするでしょうし、逆にポジティブに「まだある」と思えば、そのための対処に遅れ、生命が危機に陥るリスクが高まるというわけです)

それに、「現状に満足しない」ということでもあるので、それはそれで、成長や改善のためのモチベーションにもなりますよね。

 

ただ、確かに大切なことだけど、あまり「ない」に注目しすぎるもの、なんだか不足感ばかり助長するようで、幸せを実感することが難しい。

だから、幸せを実感するためには、「今自分が満たされている」「すでに、「ある」「持っている」ということを実感することが大切だと言われます。

あ。巷で噂の「引き寄せの法則」などでも、この「ある」「持っている」「すでに、そうなっている」状態でいることが、とても大切だと説かれますな。

 

でもでも、これが、めちゃくちゃ難しい。

だって、元々本能的な現象なんだし、どんだけ「私はすでに満たされている。私は幸せ」と想っていても、お財布の中に300円しかなかったら、「うわー。ないわー。やっぱ、現実「ない」のに、「ある」と思うの無理だわー」と、ちょっとコンビニ行くのにも、赤提灯の暖簾をくぐるのにも躊躇してしまうと思いません?(僕、結構この状況ある・・・・泣)

 

だから、まー、ぶっちゃけ、「ある」に注目して、それを実感することって、すげー大切なんだけど、まー、中々できないよって、ことになるんですけど。

あ。ちょい待ち。石投げるのは、ちょっと待って!

 

ただ、「すでに満たされている」とか「ある」に注目するって、おそらくこんな感じなんだろうなということを実感できるかもしれない方法があるので、それをお伝えします。

ええ、なんだかフワフワした表現です。

人それぞれなので、100%の再現性は保障できませんが、僕は、ある方からそれを教わって自分でも試してみて、まぁまぁ「なるほどなー、こんな感じかなー。これって大切だなー」と思えたので。

 

方法①

:次のことをかなりリアルに想像してください。リアルというのは、五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚(これはあまりないかも)、味覚(これはもっとないかも)で感じられるくらいにイメージする。できる範囲で結構です。

 

あなたは、なんとなく最近元気がなく体調不良で、病院に検査に行きました。

すると、あなたの担当のお医者さんが、かなり神妙な面持ちで、こうあなたに告げます。

「残念ながら、進行性の病気で、あなたの余命はあと一週間です。今生きているのが不思議なくらいです。」と。

 

さて、あなたの余命は、あと一週間です。

これを、わりと本気で、思ってください。感じてください。

 

どんな気分がしますか?

どんな人の顔が浮かびましたか?

自分のこれまでの人生を振り返ってみて、どうでしょうか。

伝えたい事、会いたい人、行きたい場所、やり残したことはなんですか?

 

あと一週間で、あなたはこの世に別れを告げます。これを本気で想像ながら、これからの一週間を過ごしてみてください。あ、大丈夫です。本気で思っても、本当に死ぬわけではないので。

おそらく、始めは、最悪の気分になるでしょう。

人によっては、自分の人生を振り返って、これから来ることのない未来を思って、改めて自分と向き合ったり、大切な事に気が付く人もいるかもしれません。

 

僕の場合、2,3日くらい経つと、経つと周りの景色が違って見えてきました。

なんというか、朝出される燃えるゴミや、普段はムカつく会社の上司にも、不思議な愛着が湧いてきたんですね。

だって、あと4,5日もすれば、あなたは、それらを二度と見ることもなければ、その人たちと二度と会話をすることもありません。

満員電車も、郵便ポストも、カップラーメンのふたも、朝日も、流れる雲も、道端に咲くタンポポも、テレビの芸能人も、この世に存在するありとあらゆるものを、あなたは2度と、みることはない。

このことを実感すると、途端に世界が素晴らしく美しいものも見えてきます。

なんというか、色々なものが輝きを放ち始めます。

あと数日で自分はこの世から消えてなくなる。

もう二度と目にすることも、会うことも、聞くことも、話すことも、触ることも、味わうことも、感じることもできなくなります。

 

さらに、嬉しい、楽しい、面白いというようなポジティブな感情だけでなく、嫌だ、ムカつく、悲しい、不安というようなネガティブな感情ですら、感じることもできなくなります。

そう思うと、ネガティブな感情も大切な自分の一部だと感じられるかもしれません。

実は、自分の生きている世界というのは、とても美しく、素晴らしいものだったのかもしれない。たくさんの物があり、すでに自分は満たされていたのかもしれない。

そんな想いが込み上げてくる人も中にはいるかもしれません。

 

方法②

コンビニの前に行きます。どこでもいいです。

あ、まだ中に入らないでください。

入る前に、次のことをかなりリアルに本気で想像してください。リアルというのは、五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚(これはあまりないかも)、味覚(これはもっとないかも)で感じられるくらいにイメージする。できる範囲で結構です。

 

あなたは、飛行機か船の事故に巻き込まれ、無人島に漂着し、10年くらいそこで1人で暮らしてきました。

漂着した時には、何も持っていなかったので、道具などは一切なく、もちろん、頼れる人もなく、時には飢えに耐え、時には孤独に苦しみ、病気をしたことも、怪我をしたこともあったでしょう。

そして、あなたは苦節10年ののち、ようやく救出されたのです。

あなたは今、救出され日本に帰ってきたその足で、この場にいます。

 

さあ、目を開いて。

10年ぶりの日本のコンビニです。

目の前にある、自動ドアをくぐり抜け、店内を見渡してみましょう。

 

どんな感じがしますか?

何を思いますか?

 

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というわけで、「ある」を実感する方法を書いてみました。

まぁ、人によって、感じ方は様々なので、効果の程は人によって変わるかもしれませんが、気が向いたら、やってみるのも一興かなと思います。

「ああ。幸せはコンビニにあるんだなー」と思えるかも。笑

 

さて、今回はここまでにします。

 

あなたの幸せのヒントになれば幸いです。

 

では

 

今日の一杯 〜 ある=「存在感」を感じるワイン 〜

「グラヴネル ビアンコ・ブレグ」

イタリアワイン界の伝説的な生産者、ヨスコ・グラヴネル氏が手がける様々な品種を使用した白ワイン。アンフォラ(甕)で皮ごと発酵・熟成をさせている、いわゆる「オレンジワイン」。その複雑な香りと味わい、奥深さは飲んだ者を圧倒し、ただただ静謐の中でこのワインと向き合うことを余儀なくされる。

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