こんにちは
村松勇雄です。
暦は夏なのに、夏らしくない天気が続きますね。
今年はまだカキ氷を食べてないので、早く食べたいですね。
さて今日も、無料お悩み相談サイト「ココロノマルシェ」にいただいたお悩みに回答したいと思います。
ロックマンで野良猫の彼と不倫。別れたいのに別れられません。
40代後半女性です。幼い頃に両親が離婚し、ヒステリックな母からはあんたなんていらなかった、言う事聞かないと施設にいれると叩かれたり虐待を受けて育ちました。母が再婚した義父も暴力的でいつも家庭内は荒れて不安な場所でした。
私はそんな親を反面教師に、自分は絶対に幸せな家庭を掴んでやる。親みたいにはならないと強い意志を持って生きてきました。
おかげさまで、優しく穏やかな安定した主人と可愛い子供達にかこまれ私の家庭は何の問題もなく平和に暮らしております。
ですが、私の不安感はいつも勝手に湧き出し、いてもたってもいられなくなります。家族にはそんな姿を見せませんが、その不安から逃げる為に、好きな人を作ってしまいます。結果不倫に走る事になり、今は結婚して二度目の不倫になります。
その彼は出会った当初はハイスペックでとてもモテるだろうけど遊び人という印象でした。こっそり見てるだけで良かったんですが、向こうからの猛烈なアピールで会ったりするようになりましたが、体の関係は拒み一年以上してから持ちました。
それからは関係性がうまくいきそうになると壊すような言動をとってしまったり、向こうも私以外にも女がいたり、俺様で自己中な彼は理不尽な事でキレ、音信不通にされます。
切っているのは向こうなのに、俺と別れようとしたとか、俺の気持ちを試すような事をするお前が悪いだとか、しょっちゅう俺の事をシカトするだとか、LINEを既読スルーしたのは彼なのに意味不明な事を言われ全く理解出来ません。私の気持ちが軽いだとか、好かれてる自信がないとも言われます。
付き合った女性に対してちょっとした事で強い嫉妬心を持つらしく、過去の話を聞いただけで食べられなくなる程のダメージを受けるのでそうなると好きでも別れて来たと言います。距離が縮まると辛くなるから嫌だとも言います。
いつも彼の気持ちを満たせてあげ、いつも彼の顔色を伺い、何度も音信不通を繰り返しながら5年になります。
好きだとかはほぼ言われませんし、こっちの不満はお構いなしです。
LINEは頻繁にしていますが、会うと疲れるので、なんだかんだ引き伸ばし一年に二回くらいしか会いません。体の関係に依存は全くしていません。
今私が定期的に俺の事を茶化す、すねる、俺の気持ちを試すような事をするといわれ、俺を信用しないと言われ、自分では付き合っているという認識も薄く、私の事を彼が好きだとも思っていないので、ごめんね、ちゃんといつか消えるから、しつこくずっといちゃって申し訳ないと返したら、消えようと思ってたんだ、、と言われそこから音信不通です。
いつも彼と私はどっちが勝つかみたいな戦闘モードにあり、面倒くさいので折れていますが、もう彼の身勝手さにはついていけません。
でも元々抱えている不安感が出て来る事が怖く関係性を切れません。
彼とLINEをしていると気が紛れるのです。
どうしたら彼への執着をなくし、離れられるのでしょうか。
あと、彼とうまくやれる人はどんな人なんでしょうか?
彼はわりと短期間で別れる交際が多いようです。
ゆっちさん
ゆっちさん
こんにちは。ご相談ありがとうございます。
ご相談をいただいたのが5月ですが、その後いかがでしょうか?
「野良猫」とか「ロックマン」というのは、一部のカウンセラーの間で使われている、特定の習性を持つ男性のことで、いわゆる「自立が進んだ」状態の一形態のことを差します。
当然、男性だけでなく、多少の違いはあれど、女性のバージョンもあり、その場合は、「野良猫ちゃん」とか「鉄仮面ちゃん」と、より可愛い(⁇)名称がつきます。
どちらも、過去(特に幼少期〜思春期、時には大人になってから)に心に負った傷、トラウマ、痛みなどが元で、心の深い部分を閉ざし、そのため、大きな「親密感への恐れ」と「罪悪感、劣等感」を持っています。
(罪悪感、劣等感があるから、親密感への恐れを持つとも言えます)
ま、人間、生きてりゃ色々あって、誰しもこういう側面は持つものですが、それがちょっと強くなっちゃったんですな。
さて、ゆっちのさんの件の彼氏さんについて言えば、どちらかというと、「ロックマン」の傾向が強いように思います。(どちらも「親密感への恐れ」から来るので、どちらの兆候も持つことがあります、人によってどちらが「より強く」出るかということだけです)
ですので、今日はロックマンについて色々書きたいと思います。
「野良猫」と「ロックマン」との違いは・・・まー、そのうち、追々やりますわ。
「ロックマン」とは、某ゲームの主人公ではなく、「ロックマン=岩男」から来ています。
その名の通り、「岩のように心を閉ざし、岩のような防御で、本心を守っている」状態にあります。ポイントは、「本当は、弱くて、寂しがり屋で甘えたい(依存心)を隠して、重武装している」点にあります。
ゆっちさんの彼氏さんを振り返ってみると
>関係性がうまくいきそうになると壊すような言動
>音信不通にされます。
>距離が縮まると辛くなるから嫌
「ロックマン」は過去、色々なことがあり、心の奥底で傷を持っており、「また、あんな辛い体験、悲しい経験はしたくない!」と傷を負うことへの恐れから心を岩で守っているわけです。
ですので、感情、特に悲しみ、苦しさ、敗北感などネガティブな感情を味わうことを非常に嫌います。(同時にポジティブな感情も感じなくなることが少なくありません。だから、表情に乏しかったり、「この人、何考えてんだろうなー」と思うことも多々あります。)
※ 参考記事 「失恋直後や凹んだ直後のあなたへ。その感情が大切」
また、優しさや愛情表現、人に頼るということ、不安を感じることなどは、「弱さ」「できない自分」「ダメな自分」と捉えるので、それらを感じても、ひたすらそれを隠そうとし、そのため、反発したり、攻撃したりします。
>その彼は出会った当初はハイスペックでとてもモテるだろうけど遊び人という印象
そんなロックマンですが、感情を抑圧して、思考的なものを重視して生きているため、論理的思考、理論武装に長けていたりします。また、距離が遠い人間関係には恐れがそれほど出ないため、一見、社交的で紳士、人当たりも良く、仕事ができるため、社会地位も高く、モテる方も多くいます。(罪悪感、劣等感も強いため、ハードワーカーになるケースもすげー多い)
さらに、ロックマンは、劣等感や罪悪感も強いため、「負けること、下に見られること、ダメ出し」などを、チョーーーーーーー嫌います。
なので、「言いたいことをある程度言える距離」まで近づくと、急に「俺様気質」発動、上から目線、ドSになる、(一見)自信家っぽくなるなど「相手より上になろう」という態度を取り始めます。
そこで、ロックマンの自立とこっち側の自立が衝突して、「喧嘩」「戦争」「抗争」などが起きるわけですな。
さて、そんなロックマンですが、お付き合いする上で何が問題かというと、
「親密感への恐れが強いので、こちらがある程度まで近づくと、途端にシャッターおろす、鎧を着込む、防壁を築く、ATフィールド全開(わかる人だけ、わかって)」
するわけです。
ですので、ちょっとしたことで、
>俺様で自己中な彼は理不尽な事でキレ、音信不通にされます。
>LINEを既読スルー
>俺の事を茶化す、すねる、俺の気持ちを試すような事をするといわれ、俺を信用しないと言われ
たりするわけです。
まぁ、一言で言うと
「傷ついた5歳児の心が「もー、傷つきたくない!あんな思いはいやだ!」自分を守ろうと一生懸命鎧を着込んだ大人」
ということですな。(一言か?)
そんな、ロックマンですから、まー女性を色々振り回す、振り回す。
ですので、そんな彼と付き合うと、男性関係、人間関係での経験値が爆上がりするため、別名「いいオンナ製造機」「高性能オンナ磨き君」とも一部の業界では言われます。(どの業界だ?)
さて、ながーい前置きは、ここまでにして、本題ですが
ゆっちさん、ご本人のことについて。
そんなこんなな「野良猫」「ロックマン」ですが、
一般的に
「パートナーは自分の鏡」
と申します。
すなわち、
「ロックマン好きのロックマン」
「野良猫好きの野良猫」
の図式が成り立つわけですが・・・
ゆっちさん、お心当たりはありますか?笑
>幼い頃に両親が離婚し、ヒステリックな母からはあんたなんていらなかった、言う事聞かないと施設にいれると叩かれたり虐待を受けて育ちました。母が再婚した義父も暴力的でいつも家庭内は荒れて不安な場所でした
>私の不安感はいつも勝手に湧き出し、いてもたってもいられなくなります。家族にはそんな姿を見せませんが、その不安から逃げる為に、好きな人を作ってしまいます。結果不倫に走る事になり
幼い頃に、家庭や周りの環境がハードモードだと、そりゃあ、相当人生鍛えられますし、「ワシ!そんなんでも、生きてやるけん!幸せ掴んじゃるけん!」と頑張って、一生懸命生きてこられたんだと思います。
>おかげさまで、優しく穏やかな安定した主人と可愛い子供達にかこまれ私の家庭は何の問題もなく平和に暮らしております。
その結果、理想的な、言わば「幸せを感じられる」家庭を築き上げてこられたんだと思うのですが、そうなると、途端に「過去の負った傷」が疼き出すことがあるわけで。
それが、「不安感」だったりすると思うんです。
ゆっちさんにとって、この「不安感」ってどんな不安なんでしょう。
見捨てられる不安
愛される不安
自分で今の幸せを壊してしまう不安
いつか自分の両親と同じようになってしまうのではないかという不安
愛する人を傷つけたり、攻撃してしまう不安
このあたりは、ゆっちさんをカウンセリングするなら、聞いて見たいところです。
この「不安感」は当然、人に近づく「親密感への恐れ」を生み出しますから、その隠れた「依存心」を満たすため、不倫に走ることも少なくありません。
つまり、ゆっちさん自身も「野良猫ちゃん」だったり、「鉄仮面ちゃん」だったりするかもしれません。
まー、耳が痛くなったら、すみません。
(人によってはそれが、お酒、ドラッグ、ギャンブル、性的な事などに走る場合があります。「アンダーグラウンド」と言われます)
今の幸せな家庭では見せられない自分を解放するために行うので、当然、(今の現状を守るため)関係を断つことが難しいと感じられるでしょう。
また、自分の中に「罪悪感」や「見捨てられ不安」などがある場合、それを彼に「投影」して「助けてあげたい、守ってあげたい」という気持ちも出て来ます。
それも、「別れがたい」状況に拍車をかけるでしょう。
ですので、もし彼とちゃんとお別れしたい、また、「このパターン」や「不安感」を絵手放したいのであれば、
本来は、根本的にこの幼少期の傷やトラウマ、両親との関係性などをしっかりと把握した上で、カウンセリング等を行い、この傷を癒すことが必要になってきます。
ただ、今日は簡易バージョンとして、ご自分でできる方法を幾つか挙げたいと思います。
: 決める
まず、「ちゃんと別れる」ということを決めます。
今の彼との関係も「必要があって」続けてるわけですから、もし、本当にお別れしたいなら、それを自分で決める必要があります。ここは覚悟です。
: 感情を出す
彼に対する怒りや悲しみ、恨みつらみを吐き出します。紙に殴り書きするといいでしょう。あ、ご家族にバレないようにね。
※参考記事 「感情を感じ尽くす方法。」
: 簡単なイメージワーク
自分の中の傷ついた小さな頃の自分自身と対話をします。
小さな頃の自分を目の前にイメージして、かけてあげたい言葉をかけたり、慰めてあげたりしてみてください。コツはご自分のお子さんが小さい時にあやす感じで。
「大丈夫だよ」
「もう、怖くないよ」
「だれも、あなたを見捨てたりしないよ」
「えらいね。よく頑張ったね」
「安心してね」
「私があなたのそばにずっといるよ」
大きな悲しみや、怒りが出て来たら、ストップしてください。徐々に行きましょう。
ご家族がいない時に、こっそりと。
※カウンセリングのイメージワークでは、これのもっとディープな奴をやったりします。その分、深く、早く、癒しが進みます。
: 自分が彼にしてあげたことを思い出し、ほめる
ロックマンとお付き合いしている人は、かなりの勢いで、彼に色々「与えている」ことが多いので、それを承認して、きちんと褒めてあげましょう。
彼への言葉、態度、してあげたこと、贈ったもの、時間、労力などなんでも結構です。
それは、決して当たり前ではなく、彼に与えた「恩恵」「愛」なのです。
: 彼に感謝する
これは、できればで結構です。(怒りや悲しみが出て来て、それどころではないかも)
逆に、彼から「与えられたもの」を同じようにして受け取り、感謝してみましょう。
可能なら、「感謝の手紙」を書くことも有効です。渡さなくて結構です。
これらを徐々に、自分ができる範囲でやってみてください。
徐々に癒しが進むと、不安感少なくなったり、彼との別れをきちんと意識できるようになってくると思います。
無理せず、ご自分のペースで続けてみてください。
さて、ゆっちさんの最後の質問
>彼とうまくやれる人はどんな人なんでしょうか?
ですが、
ロックマンを落とす秘訣は
「彼の鋼鉄の鎧を、あなたの愛の熱で溶かしてあげる」
ということです。
そのための鍵は「母性と女性性」
ロックマンは「心の傷を負った5歳児」なので、自分の傷や痛みを受けてくれる母性に癒されます。彼の言うことを受け入れて、共感してあげることで、「この人は、僕を傷つけない!理解してくれる!」ということで、徐々に心が開いてきます。
また、攻撃されたり、嫌味を言われたり、音信不通などされても、華麗に受け流す「余裕」が必要になってきます。コツは
「5歳児がおイタしたり、バカなこといっても、「あーはいはい。またバカなこと言ってるなー、ま、そこも可愛いかなー」となだめる、あやす、すかすような感じで接する」
です。この辺は育児経験者の方は強みです。
基本、「僕のことわかって!受け止めて!」という、理論武装上から目線の俺様タイプが多いので、お付き合いする側の
自己肯定感
自分軸
がとても重要になってきます。
でないと、振り回され、傷つけられ、犠牲をすることが多くなるからです。
※多くの女性は、彼の鉄壁の城塞を破れず、心折れることが多いため、
>彼はわりと短期間で別れる交際が多いようです。
ろなるわけです。
この辺の「ロックマン攻略編」は、いつか書きたいなーと思います。
まー、彼とのお付き合いを通して、ゆっちさんが以前より大分「いい女度」を上げたことは間違いないので、その辺りは、ぜひ自信を持ってください。
ゆっちさんの幸せの参考になれば幸いです。
それでは、今日はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました
Salut !!
書いてて、久しぶりにゲームの「ロックマン」がやりたくなったなー・・・