執着・手放し 恋愛・パートナーシップ

手放せないなら、手放さなくてもいい。

こんにちは
村松 勇雄です



さて、最近感じたことなんですけどね。



「手放し」



ってあるじゃないですか。



このブログに来る(あるいは、迷って来ちゃった)方なら、どこかで一度は耳にしてことあるかと思います。

 

なにか「執着」しているものがあると、シンドイし、苦しいし、新しいものが入って来ないので、「手放しましょう」というやつです。



この考え方は、カウンセリングやセラピー的にもとても重要です。

 

人間って、意識的にしろ、無意識的にしろ、仕事の評価や過去の栄光(モニュメントと言います)、物事の進め方、人間関係、パートナーシップなど、その他様々なものにたいして、執着してしまいます。



ですが、それに執着している限り、心の中に余裕がないので、新しいものが入って来づらい。

ちょうど「取りすぎちゃった、デザートバイキング」のような感じで、「プリン?えー、もうこれ以上お皿に乗り切らないよー」というように、新しい人間関係や物事などが来ても、受け取れなくなってしまう。プリンのように。

 

それどころか、心理的な余裕がないので、「より良いもの」が来ても、チャンスを見逃すことが多々あるんですね。



だから、その人間関係や物事を手放すことによって、新しいものが入って来る「余裕、隙間」を作ってあげましょうというわけです。

 

それで、僕たちカウンセラーやらセラピストやらは、クライアントさんの問題、お悩みを解決するために、よく「手放し」をオススメするわけです。

 

あ、注意点として、「執着」そのものは何も悪いことじゃなくてですね。

 

人として、当たり前に起こる現象ですし、

 

それが「こだわり」としてポジティブに働くこともあるわけです。

 

「爺さんの代から守ってきたこだわりの味」とか、「この道40年のこだわりのやり方」とかは、(その人や周りに人にとって)ポジティブに働いて、「幸せ」に繋がるものなので、大切なものだと思います。

 

ただ、それが一転、ネガティブなものに繋がるようにになると、とたんに「執着」に変わります。

 

「この道40年のやり方にこだわって来たけど、もう時流に合わない。むしろ、最近は機械化で安く早いやり方が出て来て、客離れがひどい」みたいな状況だと、「そろそろ、そのやり方も手放した方がいいんじゃない?」となるわけです。

 

(まー、良い悪いは別として。)

 

だから、「執着」と「こだわり」はコインの裏表みたいなものですね。

 

桃鉄のボンビーと福の神みたいなものですね。(うん・・・わかりづらい・・)



ただですね。

 

人間関係にしろ、仕事にしろ、パートナーシップにしろ、物事にしろ、人にとって、「必要だから、大事だから」執着することもあるわけですよ。

 

そんな簡単に手放せるなら最初から「執着してねーよ」って感じです。

 

もちろん、「執着」にも意識的なものか、無意識的なものか、その「強さレベル」など、色々あるわけで、「あ、これ、執着してただけだわ」と」気づいて、自分一人で手放せるものから、カウンセリングやセラピーでようやく手放せるようになるものまで、様々です。

 

「白いごはんには、絶対「梅干し」だと思ってたけど、明太バターもありだわ」とか

 

「お好み焼きとごはんの組み合わせ、ありえねーと思ったたけど、意外に美味かった」とか

 

は、比較的手放しやすいと思いますけど(僕だけかも・・・)、

 

「あんないい男、中々いない!」という別れた元彼とか、

 

「あの時の自分が、一番輝いていたなー」という若かりし頃の栄光の自分とかは

 

中々手放すの難しいかもしれませんね。



また、執着が進むと「癒着」という状態になり、その人間関係や物事、パートナーなどと「くっついた状態」になります。固執するわけですね。(無意識的に癒着状態になることもとても多くあります)

 

こうなると、いわば「一心同体」に状態なので、手放す=引き離そうとすると、文字通り、「身を裂かれる想い」がするわけで、中々手放しが進みません。

 

ですので、カウンセリングなどでは、様々な方法を使って、この手放しを進めて行くわけです。



ただですね、個人的に思うんですけど、



「今、手放せないなら、無理に手放す必要なくね?」



ということです。



特に、長年そのものに対して執着していたり、「癒着」の状態にある時は、そもそも、「自分がそれに執着している」ということにも気付きにくいことがあります。もう、その状態が自分にとって当たり前になってしまってるんですね。

 

また、先述したように、「癒着」状態になっていると、「手放し」には大きな労力や痛みが伴うので、心理的な「抵抗」が出て来ることも多くあります。

 

だから、手放すのがとても難しかったりします。



そもそも、「その人にとって、大切なものや必要なもの」だから、執着してしまうわけなので、それだけ「失いたくない」ということなんですね。

それを手放すことって、やっぱり、大きな労力や長い時間が必要になることもある。

 

ですので、カウンセリングなどでは

 

「手放した方が、より良いもの、新しいものが入って来やすくなって、幸せに繋がりますよー」と言いつつも、

 

「でも、無理やりどうしても手放せないなら、今は無理しなくてもいいですよー」

 

ということを、同時に話すことも多々あります。

 

ま、もちろん、その辺は、クライアントさんのお悩みの内容や、本気度、根性度なんかを見ながらの判断になりますけど。



それに、「今」じゃなくても、時間が経てば徐々に手放せることもあるし(「時間薬」ってやつね)、ある時、何かのきっかけで、「ポーン」と手放せることもあるしね。

 

なにより、最も大きな理由は、

 

「手放せない自分は、だめだ・・・」

「早く手放せないと、私は幸せになれない・・・」

 

という「自己否定」「自己嫌悪」に繋がることが多いので、

 

そうなると、本末転倒だと思うんですよね。



だから

 

「手放した方がいいし、幸せにも近づけるけど、今、できないなら、無理しなくてもいい」

 

スタンスというもの、案外大事なんじゃないかなぁと思います。

 

ほら、言うじゃないですか、いっその事開き直って、



「諦めることを諦める」



これも、選択肢の一つだと思っています。
それでも、あなたが幸せになれることは変わりません。



というわけで、僕は



「おやつにポテチを食うのを諦めることを諦めました」

 

(・・・そこ・・?)



それでは、今日はこの辺で

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

Salut !!

 

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