こんにちは
村松 勇雄です
さて、前回、前々回からの続きです(ひっぱるなー)
感情をきちんと感じる(感じ尽くす)具体的方法について。
ただ、前回も書いた通り、
きちんと感じればいい
だけなので、そんなに大したことはないのですが、(ふつーに皆さんがやっていたりすることなので、)思いついたものを挙げていきます。
① カラオケで大声を出す
カラオケじゃなくてもいいのですが、ムカついたり、泣きたくなったりした時には、大声を挙げて怒鳴ったり、泣きじゃくったりすれば良いです。
なぜカラオケかというと、きちんと防音されていて、周りを気にする必要がないということと、音楽が好き、歌うことに抵抗がなければ、その方が感情が引き出されやすいからです。
多少、大げさに怒鳴ったり、泣いたりすると、スッキリします。
② 海に向かって大声を出す
まー、なぜ海かという疑問はあると思うのですが、これも大声を出すには良いですね。
シチュエーション的に。マジで、いや、マジで。
声を潮騒がかき消してくれるので、そんなに周りが気になりません。
また、もし、周りの目が止まったとしても
「ああ。なんか、青春っぽいアレな人がいるな」
くらいにしか見られません。
それに、「海で叫ぶ」というシチュエーションが、また心を浸らせてくれます。
(感情をきちんと味わうには、思いっきり浸ることも大事です)
③ 物を壊しまくる
「怒りを感じまくって発散させる」という「怒り」に対してのみですが、かなり有効です。
とは言いつつ、実際に物を壊しまくるのは、経済的にも、治安維持的にも弊害が大きいのですが、最近では、「店内の物を自由に壊す」アミューズメント施設もあるらしいので、そういったところなら、思う存分、ムカついたことを思い出しながら罵詈雑言と共にぶっ壊しまくることができるかと思います。
U2 ストレス発散専門店 大阪難波店 様
https://unusual-underground.com/
CRASH BOX クラッシュ・ボックス 大阪心斎橋店 様
REEASTROOM リーストルーム 様
思いっきり「怒り」を解放したい方、いかがでしょうか。
④ 人に話す
上記3つに比べると、比較的穏やかな方法ではないかと思います。
友人、知人、パートナー、家族、職場の同僚など信頼できる方に、今感じている、ネガティブな感情を、ただそのままに聞いてもらうようにします。
怒り、悲しみはもちろん、不安や恐れ、心配なこと、落ち込んだこと、嫌悪してしまうことなどを話すことで、ゆっくりと感情も消化されていきます。
また、「話すことは放すこと」
にも繋がると言われ、人に自分が感じる感情や思いを聞いてもらうことで、ご自身への「内省」も進み、新たな気づきや、手放しが進んでもいきます。
身近な方に聞いていただいてもいいのですが、そういった方が周りにあまりいない、あるいは、抵抗がある場合は、やはり、カウンセラーやセラピストを利用するのがオススメです。
カウンセラーやセラピストは、傾聴や共感的理解の方法を学んでおり、またクライアントに対して、基本「判断(ジャッジメント)=物事の善悪、良し悪し、優劣を決めつけること」を手放し、無条件で受け入れる(受容)姿勢を保つようにしています。(少なくとも、僕は個人的に「判断を手放すこと」はカウンセラーに最低必須条件だと思っています。)
ですので、きっと、あなたの感情やモヤモヤしていること、不安なことなどを、ただ受け入れて聞いてくれ、それによりあなたの感情への理解と解放が進んでいくことでしょう。
⑤ 感じていることや思っていることを「紙に書く」
この中では、もっとも手間がかからず、簡単に、自分一人でできることなので、オススメの方法です。
自分の感じている感情や思いを、ただ紙にひたすら書く方法です。
ご自身が抱えている怒りや、悲しみ、不安、恐れなどを次々と紙に書いていきます。これだけです。
某カウンセラー氏は、主に怒りや悲しみの解放に使われることが多いので、あえてこれを
「お恨み帳」
と呼び、きちんと商品化までしてしまいました。(筆ペンで書くとさらに雰囲気がアップするそうです)
ですが、方法は一緒なので、別に専用の商品でなくても、ノートや広告の裏、雑記帳、スマホのメモアプリなど、書ければなんでもいいです。
これの素晴らしい点は
:安全である
書くだけなので、一人で静かに出来て、周りにも迷惑を一切かけない。
:文字として見れる
自分がいま感じてる感情を自分の目で見て客観視できる。また(もし残すなら)後で見返せる
:いつでもどこでも出来て、費用もほとんどかからない。(上記の商品を購入するなら別。別に買わんでもいい。すまん、師匠。まー、僕は常備してるけどね。)
:紙なので、後からビリビリに破いたり、燃やしたりすることで、さらに効果的。
特に燃やすことを「お焚き上げ」と言います。その炎を見ているだけで、いろんな思いが昇華されて、一層心がスッキリします。証拠隠滅にもなります。
※注 火の扱いには十分注意して、場所を選んで行いましょう。
僕も、これを失恋した時にやりました。
その時お別れした元カノや、その時の不甲斐ない自分に対して、
これでもかという罵詈雑言、怒りと悲しみの数々、殺意と憎悪、ネガティブな感情を軽く引かれるんじゃないかレベルまでの言葉で書きまくりました。
軽く数十枚まで(スッキリするまで)、書いた後、感情の赴くままにビリビリに破り(誰にも見られてない場所でやりました)、「お焚き上げ」をしましたが、(少し冷静になって読み返して見たら、サスペンス映画のような、溢れる素敵な言葉で埋め尽くされ、我ながら結構引きました)ゆっくり燃えていくその炎を見ているうちに、なんだか、どうでもいいような、スッキリしたような気がして、とても心が軽くなったことを今でも覚えています。
さて、書く際の注意事項があります。
:綺麗に描こうとしない
文字通り、湧き上がってくる感情をただひたすら書く作業です。
綺麗に、丁寧に描こうとしなくて大丈夫です。別に誰にも見せるわけではないし。
感情はとても強いパワーをもっているので、むしろ思いっきり「書きなぐる」くらいの方がいいです。
:どんな言葉や表現、感情が出てきても大丈夫。そのための「お恨み帳」
書いているうちに、時として、
「え?自分、こんなんこと思ってたの?」
「え?こんなひどいこと書いて大丈夫?」
「こんなこと書くなんて、自分、ひどい人間なんじゃないの?」
「え?自分でも思いもよらない感情が出てきたんだけど」
(例:旦那への怒りを書いていたら、母親への悲しみが出てきたとか)
「こんふうに感じるなんて、私はダメなんじゃないの」
などなど、自分でも思いもよらない感情や、表現、醜い言葉や汚い(と思われる)部分が出てきて、驚いたり自分を責めたりすることがあるんですけど、大丈夫です。
また、感情が次から次へと溢れてきてしまうことも時としてあるかもしれません。
でも、これも大丈夫。
人間の感情はとても大きなエネルギーです。それは時として、そんなに綺麗なものではなく、もっとドロドロしていて、醜い形で表出することもあります。(感情は本能的な部分でもあるので)
ですので、
「ああ、そんだけ私は、この感情を抑えていたんだなー」とか
「ああ、私の中にもこういう感情があるんだなー」
と、出てきた感情をただただ、「そこにあるんだ」というふうに眺めるだけで大丈夫です。それが「自分をあるがままに受け入れる=自己受容」にも繋がってきます。
逆に、出てきた感情に対して
「そんな風に思ってはいけない」とか
「そんな風に感じるなんてダメだ」とか
否定してしまうと、さらなる感情の抑圧にもつながり、自己否定にも繋がってしまいます。
どんなモノがあなたの内側から出てきたとしても、それも大切なあなたの一部です。
※ただ、人に見られて良いものではないので、「お恨み帳」はなるべく隠すか、さっさと処分する方がいいです。でないと「旦那!◯ね!ぬっころす!」と書きなぐった、世にも恐ろしい紙が誰かに見つかることになりかねません。
:書けない時は、無理に書こうとしなくて良い。
特にそれまで、感情的な表現が苦手だった方、感情を感じることが苦手だった方、またずっと感情を抑圧してきたり、表に出すことをタブー視してきた方は、書こうとしても、言葉が出てこなかったり、なんて書いて良いかわからなかったり、書く手が止まってしまうことがあります。
これは、感情がないわけでなく、表に出して表現することに
「慣れてないだけ」
ですので、そういう時は無理に書こうとせず、とりあえず、自分なりの言葉で書けるだけ書いてみることをオススメします。
またそういう時は、「お恨み帳」を書くこと同時に、
:自分の好きなこと、好きなもの
:楽しいと思うこと
:気分がよくなること
に触れて、その感覚をしっかりと味わうことをオススメしています。
ネガティブな感情もポジティブな感情も実は同じ「感情」なので、ポジティブな感情をしっかり感じるようにすると、そのうち徐々に、ネガティブな感情に対しても感じられたり、表現できたりするようになり、心がゆっくりとですがほぐれてきます。
まずは、「自分なりに、自分のペースで」やってみることを目指してみてください。
また、こうしたネガティブな感情が積もり積もって心の奥底に溜まっている状態だと、一度や二度くらい書いても、しばらくするとまた強いネガティブな感情が出てくること場合があるので、その度に、「紙に書く」ことをしてみると良いでしょう。
ずっと抑圧し、溜めてきた感情ほど、ガスレンジにこびり付いた油汚れのように、何回も掃除する必要があります。同じように、感情も何回も感じ取り解放していく必要があるのです。解放されるにつれ、そのうち徐々に、スッキリした感じや心が軽くなっていく感じがわかってくるでしょう。
⑥イメージワークで解放する。
これは、非常に強力で、効果のある方法なのですが、カウンセリングやセラピーなどで、イメージ(想像)の力を使って感情を感じ、解放していきます。
とても効果的なのですが、感情を司る潜在意識に対して、直接働きかける方法ですので、プロの方、しっかりとトレーニングを積み、扱い慣れている方でないと、リスクを伴う方法でもあります。
カウンセリングを行っていく際に、「必要だろうな」とか「このクライアントさんには効果的だろうな」と思われる場合には、ワークを行うことがあります。
さて、「感情を感じ尽くす」方法について幾つか挙げてみまました。
これらの方法の中には、ご自身で簡単にできる方法もあるかと思います。
また、特に④、⑤、⑥のように、カウンセラーやセラピストなどと一緒に行った方が、より効果的な方法もあります。
ご自身の状況に合わせて、色々試してみてください。
もし、やってみて、効果がイマイチな場合やよくわからない場合などは、カウンセリングやセラピーを利用するのも一つかもしれません。
単純で、誰もがやっているように感じますが、実はとても奥が深い部分でもあります。
ぜひ、この機会に、ご自身の「感情」と向き合っても良いかと思います。
それでは、この辺で
最後まで読んでいただきありがとうございました
Salut !!