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【お悩み相談】自分がこれほどまでにロン毛が嫌いとは、、、

こんにちは

村松 いさおです

今日も、無料お悩み相談サイト「ココロノマルシェ」に寄せられたお悩みにお答えして
いきますよっと。

 
※ 「ココロノマルシェ」は心理カウンセラーの根本裕幸氏が運営する無料お悩み相談サイトです。
匿名でお悩みを投稿していただくと、根本裕幸氏の「お弟子養成講座」を卒業したカウンセラーが、寄せられたお悩みに回答させていただきます。
 
※僕からの回答について、初めてお読みいただく場合は、こちらの
『ココロノマルシェ』の回答についての注意点
をご一読ください。

 

 

 

自分がこれほどまでにロン毛が嫌いとは、、、

こんにちは。

 
15年お付き合いしているボーイフレンド(???もはや表現の仕方もわからない)
が、髪の毛を伸ばし始めました。

 
こざっぱりしている必要がある状態が長く続いていた反動なのか?まったくわかりませんが
60歳の彼は「アルフィーの高見沢さんを目指す!」などと言っています。

 
正直、直視できません。

 
似合う似合わないは関係なく、前髪が目に入っている人、髪をかき上げる人が男女問わず苦手なのです。
なぜここまで拒否反応が出るのか、原因は自分でもわかりません。

 
それとなく「見てるこっちも髪の毛がじゃまな気分なので、長めにするのはいいけどもうすこしさっぱりめにして」等言うも華麗にスルーされました。家に遊びに来ると、部屋に彼の髪の毛が落ちるのがとても気になります。

 
自分も髪は短くしています。理由は、床に「長~い」髪が落ちている状態が嫌いだからです。

 
外観で人を判断する自分が嫌です。自分はこんなに心が狭かったのか?と情けなくなります。
また、当分彼に会いたくないし、このままでは彼を嫌いになってしまいそうです。

 
私はどうすればよいでしょうか?自分では「我慢」しか思い浮かばず、半年以上挑戦しましたが気分は悪くなる一方です。

 

のさん

 

のさん、こんにちは

ご相談ありがとうございます。

 

「100年の恋も一変に冷める」

 

と言われるように、僕たちは、どれだけ好きな人、心を許した人であっても、

「苦手な部分」
「これは、引くわーという部分」
 
が、あるものです。

 

元は違う人間だし、名曲『セロリ』にもあるように、育った環境も価値観も違うので、それをお互いすり合わせて、妥協点を見つけることは、パートナーシップにおいて、最も身近で、最も深い問題でしょう。

まぁ、それが中々難しいからこそ、何かをきっかけに「好きが嫌いに反転」し、喧嘩や争いいにまで発展するわけで・・・

 

そーいえば、イギリスの数学者ハンナ・フライ女史は、恋愛を数理化したモデルを研究し、パートナーシップにおける喧嘩・争いと、敵対する核保有国家間の争いが数理的に同じモデルになることを発見しました。

つまり、夫婦喧嘩、彼氏彼女との喧嘩は

 

 

と、数学的には一緒だそうです・・・

 

***************************

 

さて、のさんのお悩みについてですが、ここで注目したいのは、「アルフィーの高見沢さんを目指すなら、あの独創的なギターもマネしなくては」ということではなく、

 

>似合う似合わないは関係なく、前髪が目に入っている人、髪をかき上げる人が男女問わず苦手なのです。
 

 

>外観で人を判断する自分が嫌です。自分はこんなに心が狭かったのか?と情けなくなります。

という部分です。

 

・外見で人を判断してしまうなと感じるのは髪の毛だけのことでしょうか?他にも何かありますか?

・ロン毛の人、髪をかき上げる人を見ると、どんな気分・感覚になりますか?

・それは、昔からですか?いつ頃から、そう感じますか?

・外観で人を判断する自分が嫌なら、逆にどのような自分なら理想的ですか?

 

などなど、興味は尽きないのですが、正直、お寄せいただいたご相談文からは、のさんの望む最終的な「主訴」「目標」「着地点」について

・ロン毛嫌いを直す
・ロン毛を許す
・ロン毛が嫌いなままでも、彼と上手くやる
・ロン毛だけでなく、人を外見で判断することを辞めたい
 
など様々な選択肢があり、不透明なため、今回は心理学的な「一般論」として、話を進めさせていただきますね。

 

さて、「認知行動療法」という、割とポピュラーな心理療法において、僕たち人は、何かに出会ったり、感じたりなど外界からの「刺激」を受けた際に、

 

 

という順番で処理していくと言われています

 

例えば、今回のお悩みの場合であれば

 

なんか床に長い髪が落ちておる(刺激) → 彼の髪の毛じゃね?嫌だなぁ。(思考) → イライラ・ムカムカ(感情) → 「ちょっと、また髪の毛、落ちてたんだけど!いい加減切りなよ!」と彼に言う(行動)

 

という流れですね。

 

そして、この時の「思考」に働きかけるのが、「心のクセ」で、僕たちは「反応のタネ」と呼んでいます。この時の「思考」はほぼ自動的に心の中に沸き起こる「自動思考」であり、その背後にあるのが、「反応のタネ」なんですね。

 

なぜ、それが、のさんの「心のクセ」かと言えば、

 

この世には、ロン毛が気にならない人、なんなら好きな人もいるから

 

です。

この時点で、それは「遺伝的・先天的・本能的」なものでなく、のさんが人生のどこかで身に着けた「後天的な」心のクセなのです。

そして、この心のクセである「反応のタネ」(何かの刺激に対して、特定の心理的な反応を起こすタネ)は、潜在意識レベルにまで刷り込まれており、ほぼ自動化されているため

 

 

を見ると、

「ロン毛、嫌っ!ムカつく!

ボーイフレンドも
アルフィーの高見沢も
金八先生も
昔のキムタクも

全員

になればいい!」

という風に、自動的に「拒否反応が出る」ということが起こるのですね。(上のような自動思考が起こるかは不明です・・・)

 

(令和になってもこの髪型。むしろ潔い)

 

つまり、のさんの潜在意識の中で

 

ロン毛、前髪いじる人、髪をかき上げる人 = 〇〇

 

と言う風に、「ラベリング」されてしまって、それが「反応のタネ」になっている可能性があります

 

 

なんだろう・・なぜなんでしょうね・・・?

 

こうした、拒否反応は、「嫌な記憶」あるいは「そのように強制的に躾けられた記憶」「抑圧された感情」「何らかの心の禁止令」などと結びついていることが多いのですが、のさんに心当たりはありますか?

 

あまり前提知識を与えてしまうと、そちらに引っ張られやすくなるので、控えたいのですが、例えば

 

・心の中で、「自分はキレイ・清潔でいなければならない」「汚れていてはいけない」という想い(=禁止令)が潜在意識的にあり、「髪の毛」=「不潔・不衛生なもの」として嫌うようになる

 

・過去に「ロン毛の人」や「髪をいじる人」「髪を掻きあげるクセのある人」に嫌な思い出があり、ロン毛の人を見ると、潜在意識的にその人のことを思い出してしまう(抑圧された怒り・怖いなど)

 

・親や学校の先生などから「髪は、いつもきちんとしなさいっ!」と、強めに躾けられていた

 

などなど、色々な「経験・体験」から、「反応のタネ」は作られるのですが、のさんの場合はいかがでしょうか?

 

こうした「心のクセ」は潜在意識下で働いているため、中々顕在意識(「思考の力」)で出すことは難しいのですが、

ロン毛 = 〇〇

この「〇〇」に当たる言葉を、思いつく限り書き出してみてください。

コツは、「もうこれ以上出てこないかなぁ・・・」と思っても止めないで、それからさらに10個くらい出してみること。

頑張って出し続けて、顕在意識が根を上げると、潜在意識からの答えがフッと出てきやすくなります。

この辺りに取り組んでいただくと、自分でも思いがけない

「ロン毛が苦手な理由」 

が、見つかることがあります。

 

もう一つ、気になった点は、

 

>外観で人を判断する自分が嫌です。自分はこんなに心が狭かったのか?と情けなくなります。
 

という点で、この部分で「自己否定」「自己嫌悪」されていることが伺えますね。

 

えーと、これの問題点って

「外見で人を判断する」ことではなくて、

「外見で人を判断する」 → 「自分は心が狭いんだ」

ことが結びついているのが、問題だと思うのですが、お分かりなりますでしょうか

 

外見で人を判断する = 外見を判断基準にする

と言うことだと思うんですが、これって、割と

フツ-----のこと

だったりします。というか、むしろ

大切なことでもあったりします。

「人は外見が9割」

と言われるように、僕たちは「外見」から瞬時に人をある程度判断するな、脳のクセを持っています。でないと、

 

「明らかに怪しい人と対峙した」

 

という状況の時、警戒心を持っていれば、もし向こうが攻撃してきた際、すぐに逃げたり、防御したりできますが、「ボーーーっ」っとしていれば、やられてしまう可能性があります

 

何かを外見で判断するのは、ある意味、生存確率をあげるために、人や生き物が自然と身につけた「生存戦略」でもあるので、本能的なものでもあるのです。

(これを利用したのが、動物や植物の「擬態」ですね。

 

*************************

 

んじゃ、どーすればエエねん。ということなんですが、のさんの「主訴」によって変わってきますので、あくまで「一般的にこうアプローチしてみる」という観点から述べてみます

 

一つは

「ロン毛嫌い」を手放す

という観点からのアプローチ。「ロン毛嫌い」になった原体験を探るのも良いですが、「ロン毛 = 〇〇」というラベリングを緩めていくのも一つです。

あるいは心理セラピーなら、「ロン毛」に対するポジティブとネガティブを「統合」するというセラピー手法も使えそうです。

「統合セラピー」が上手くいくとどうなるかと言うと、別に「ロン毛好き」になるわけでもなく、「どーでもよくなる」「ロン毛でも、短髪でも、どっちでもよくなる」という感じになります。

 

詳細は割愛しますが、もし今の、のさんにヒントを出すなら

 

「ロン毛が嫌いなことで、どんなメリット・得していること、良いことがありますか」

 

について考えてみると、「あれ?」と思うことが出てくるかもしれません。

 

もう一つは

 

「外見で判断してしまう自分」を許し、認め、肯定する

 

というアプローチです。

「自己肯定感」の一つですね。

 

「ロン毛、嫌いなんだから嫌いなんだもん。別にいいじゃん!ロン毛嫌いでも!」

「嫌いなものが嫌いで何が悪いっ!」

 

と言う風に、「ロン毛嫌いな自分」「外見で人を判断する自分」を受け入れていきます。

ボーイフレンドとの仲がどうなるかわかりませんが、自分を認め、許し、肯定することで、もっと「楽に」生きられるようになります。

(ご相談文を拝見するに、もっと別の部分でも、自己否定がありそうですので)

 

 

どちらのアプローチをとっても、何らかの「進展」はあるでしょう。

もちろん、いい意味で。

 

あるいは、「ロン毛」嫌いの背後にある心の動きがわかるだけでも、自己理解が進むので、ロン毛を許しやすくなってきます。

(上のプチワークは是非やってみてください)

 

 

文章の都合上、これ以上の深いアプローチは難しいので、実際に解消するとしれば、どこかの心理セラピーを受けてみるのも良いかもしれません

 

ちなみに、僕はロン毛に対しては

 

別に、どーでもいい。

 

ので、ロン毛に対してネガティブな「心のクセ」はないようです 

  

 

というわけで、のさんのご相談に対する、僕からの回答は以上です

 

あなたの笑顔と平和を応援しています

 

 

 

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