カウンセリング企画 心とお酒。心と食事

飲んだくれの英雄譚!〜その味わいはシェイクスピアか勇者ロトか〜「リレーブログ第二弾」

こんにちは

村松 勇雄です



さて、今日は12名のカウンセラー仲間で綴る「リレーブログ」

 

「不安をお持ちの皆さんへ、今だからこそのメッセージ」シリーズ

 

の順番が、やまだようこ カウンセラーより手渡されましたので、書いて見たいと思います。やまだようこさんは、以前もブログでご紹介しましたが、とても雰囲気のいい、ふんわりとした独特な世界観をお持ち(「固有結界」持ち)の方。(わかる人だけわかればいいんです。ええ)

そのクセ、ちゃんと伝えることはちゃんと伝えてくれるので、以前、僕も彼女の「ライフワーク(=オデ、人生をどうやって生きてきゃいいのよ!)」をテーマにカウンセリングを受けた際には、とても参考になりました。

 

そんな彼女から手渡されたバトン。今回のテーマは

 

「私のおすすめ 私のとっておき」



早速、僕の「とっておき」をご紹介します。



さて、いきなりですが、僕、実は

 

「中世ヨーロッパ」

 

がメチャクチャ好きです。

 

もともと、大学も歴史学科だったこともあり、古い時代の文化にはとても興味があったのですが、以前フランスに6年くらい住んでいた際に、ますます、好きになりました。

 

きっかけは、今尚、日本の西洋史研究に多大な影響を与えている 故 阿部謹也先生(元一橋大学学長。「ハーメルンの笛吹き男」の研究で有名)が書かれた「中世を旅するひとびと」という本があるのですが、在仏中に読んで現在のヨーロッパ文化や風俗、法律、慣習にまで大きく影響を与える「中世」という時代に益々興味が湧き、あれこれ調べたりしていたのです。

 

まー、元より、ファンタジーRPGが好きなのもあったのでしょうが・・・

 

というか、そっちがでかいのでしょうが・・・・

なにせ、絶賛中二病継続罹患中!!なんで
(おまえ、いくつだよwwwwww)

「中世」という時代は歴史学上、大体5世紀から15世紀までの約1000年間ほどを指すのですが(研究によって多少の前後あり)、なんというか、いいですよね。

独特の雰囲気が。

未だ混沌としつつ、幻想的で、今に続くヨーロッパ文化が少しずつ形成されて行き、けれど科学と迷信が入り混じり、独特のノスタルジックな心象風景がある感じで。

 

ゲームの影響もあるせいか、その特有の魅力が多くの人を惹きつけるようで、フランスを始めヨーロッパの歴史的風景をとどめる町や村では「中世祭り La Fête de Médiéval」が数多く行われています。(日本でいうと、「時代祭り」みたいなもんか)

 

写真は、フランス・パリ郊外にある世界遺産の町、Provins(プロヴァン)で毎年行われる「中世祭り」の様子です。みなさん、思い思いの「コスプレ」(めちゃくちゃ本格的)をしつつ、当時の文化や飲食を再現したりして楽しんです様子です。

 

うーん。フランス人のこういう「老若男女問わず、遊びにガチで本気」な部分が日本人にもあればなー。人生もっと楽しむ人が増えると思うんだが。

さて、そんな「中世」が好きなわけですが、当然、「酒好き」の僕としては、当時の「お酒」にも興味があります。

そんなわけで、

 

「僕のおすすめ、僕のとっておき」なお酒。は



「蜂蜜酒(ミード)」と「スパイスワイン(ヒポクラス)」です



①「蜂蜜酒(ミード)」



蜂蜜酒はその名の通り、「蜂蜜」を発酵させて作ったお酒。

アルコール度数は12〜14度前後(モノによる)のものが多く、大体ワインと一緒くらい。

ほんのりと甘さを感じさせるドライなタイプから、しっかりとした甘さがあるものまで、タイプは様々です。

 

また、銘柄によっても味わいは変わりますし、使用する蜂蜜の種類によっても味わいが変わるため、シンプルなようでいて、とても奥深い世界が広がっています。

 

そんな「蜂蜜酒」ですが、実は「人類最古のお酒」でもあります。

蜂蜜は糖分が多く、水などで希釈されれば、そのまま放っておいてもお酒になるため、もっとも簡単に、かつ自然にできてしまいます。




その昔、おそらく1万4千年くらい前、クマかなにかが荒らしてひっくり返った蜂の巣に、雨水が溜まって、飲んで見たら、めちゃくちゃ美味かった。しかも、なんか気持ちよくなるー。こんな感じで、人類に発見されたのではないかと言われています。

ええ、さも「見てきたかのように」説明するのがポイントです。京都の人の「応仁の乱」と一緒ですね。(京都の人、ごめんなさい)

 

※ワインの場合は、「一度、果実を潰してジュースを取り出す」という作業が必要となるため、ぶっちゃけ、蜂蜜酒の方が簡単に出来ます。

ですが、ワインも簡単にできるので、人類最古に関しては、どっちもどっちなような気がします。「元祖人類最古!」か「本家人類最古!」みたいな。



そんな蜂蜜酒ですが、時代が下り、中世の時代でも盛んに飲まれていました。

 

中世の頃には新婚直後の新婦は、外出せずに1ヶ月間自分で蜂蜜酒を作り、それを新郎に飲ませて子作りを行っていたそうです。この期間を「蜂蜜の1ヶ月間」と呼び、これが現在の「ハネムーン(蜜月)」の語源と言われています。

これは、蜂蜜に滋養強壮作用があり、また多産なミツバチから子宝にあやかっためだと言われています。

(※ 諸説あります)

 

また、蜂蜜酒は当時「薬」としても用いられており、イギリスのエリザベス女王はハーブやスパイスを漬け込んだ「メセグリン」という蜂蜜酒を愛飲していたそうです。

アルコールやハーブ、スパイスの効果で血行が促進され、体が温まり、体力回復や睡眠促進に効果があったとされ、これが現在の「薬(メディスン)」の語源になったと言われています。

(※ 諸説あります!!)

 

そんな長い歴史を持つ蜂蜜酒ですが、ヨーロッパを中心に、現在は日本でもつく荒れているようで、幾つかご紹介したいと思います。

 

:スタクリシュケス (リトアニア)

バルト3国の一つ、リトアニアのミードです。味わいは、比較的甘さがサッパリしていて酸味もほんのりあり、軽く、飲みやすい印象です。

リトアニアの国家遺産にも指定されている、由緒正しい歴史あるミードです。

 

 

:花の蜂蜜酒 各種 国産蜂蜜酒 ネクタル (日本)

日本の会津で作られる手作り感満載の蜂蜜酒です。味は、どの種類も日本人向きにアレンジされていて、とても飲みやすい印象です。花の種類によってこうも味が違うのか!といつもあらたな発見をさせてくれる生産者さんです。

期間限定でアニメやゲームとのコラボ作品も多く手がけていて、ファンも多いです。

ミードはそのまま飲んでも美味しいのですが、ロックや、ソーダ割、冬はお湯割などにしても楽しめます。またカクテルにも向いているので、自分なり飲み方を色々アレンジできるのも特徴です。

 

 

② 「スパイスワイン(Hypocras ヒポクラス)

続いては、スパイスワイン=ヒポクラスをご紹介します。

ワインは、先にあげた蜂蜜酒と同じくらい古くから人々に飲まれていましたが、中世の頃には保存性を高めるため、ハーブやスパイスを混ぜた「ヒポクラス」というワインも盛んに飲まれていました。

当時は、「薬」として富裕層に珍重されることが多く、赤ワインに生姜やグローブ、カルダモンなどのスパイスやハーブ、砂糖を混ぜて作られ、血行促進や体を温めたりする効果が期待されていました。

現在も、フランスなどでは、当時を思わせる「ヒポクラス」の名前で売られています。

味わいは、スパイスのエキゾチックで豊かな香りがあり、甘みと酸味のバランスがとれ、とても飲みやすく感じます。(アルコールはしっかりあるので、飲みすぎると、やられます!)

しかし、残念ながら、日本ではほとんど見かけたことがありません。

 

ただ、自分で作ろうと思えば作れるので、興味がある方は自作してみてもいいかもしれません。
そのまま飲んでも、夏はロックで、冬はホットワインにしても美味しく楽しめます。

いかがでしたでしょうか?

蜂蜜酒とスパイスワイン。

両者とも古くから現代まで続く飲食文化の賜物のですが、単なる「お酒」として食卓を彩るだけでなく、「薬」としても用いられてきました。
薬学が発達してなかった当時では、どちらも香辛料やハーブなどを使い、また甘さもあることから滋養強壮に効果があり、心や体の疲れを癒し、ストレスを軽減し、また栄養補給にも役立っていたことだと思います。

また、アルコールは、「酔い」の効果で普段とは違った自分が現れ、時として喜びや楽しみを、時として暴力と野生をもたらす2面性を引き出す飲み物として、さらに適量ならば「薬」にも、過ぎれば「毒」にもなりうる、摩訶不思議な飲み物として、古来より珍重されてきました。

(酒が毒にもなることは、飲みすぎた次の日に多くの方が体験していると思います。

それは、「酔い」のメカニズムが解明されていなかった昔において、独特の「神秘性」を帯び、多くの文化において、「宗教」とも結びつき、まさに、「神と繋がる飲みもの」だったのです。

こうした「古の飲食」や「古の音楽」などを体験すると、資料や遺跡、遺物あさりばかりと思われがちな歴史を肌感覚で体験することが出来、僕はとても興味深いと思います。

 

蜂蜜酒やスパイスワインをあなたが飲むとき、その味は、きっとエリザベス女王やシェイクスピア、ジャンヌ・ダルクやレオナルド・ダ・ヴィンチ、あるいは、ファンタジーゲームや小説の主人公たちが味わったであろう味わいを共有していることになるのです。

(知らんけど)あーあ、雰囲気ぶちこわし・・・


最後に、そうした中世ヨーロッパの料理を再現し、蜂蜜酒やクラフトビールなど当時の味わいを楽しめる都内にあるパブをご紹介します。店内も「チューダー朝(シェクスピアやエリゼベス女王の頃)の英国のパブ」をコンセプトにしてるので、思いっきり、ファンタジー世界の酒場の雰囲気が楽しめます。

(たまに、僕がカウンターでクダ巻いてます)

そっち方面が好きな方にはオススメです。

The Old Arrow (西荻窪)
http://www.oldarrow.com/

 

 

 

 

さて、次のリレーブログのバトンは ハルナ カウンセラー に受け継いでいただきましょう。

ハルナさんは教育部門で心理職をされているママさん心理カウンセラーでありながら、タロットも使いこなす、熱い魂をもった「直球入魂カウンセラー」さんです。

きっと、あなたの「人生の星(スター)」を一緒に見つけてくれるでしょう。



では、今日はこの辺で

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

Salut !!

 

♠ Provins(プロヴァン)の中世祭り
毎年6月に2日にわたり開催(2020年はコロナの影響で中止)
パリ・東駅(Gare de l'Est)から P線 Provins行き 所要時間約1時間20分
https://provins-medieval.com

♠ 蜂蜜酒 スタクリリシュケスのお問い合わせ先
リトアニアのお酒と雑貨 「 Svente 」 様
https://www.svente.jp/

♠ 花の蜂蜜酒 各種 お問い合わせ先
国産蜂蜜酒 ネクタル 様
http://nektar.jp/

♠ ブリティッシュ・パブ The Old Arrow
東京都杉並区西荻北3-14-2 深山ビルB1
JR中央線・総武線 西荻窪駅北口 徒歩3分
火曜定休
http://www.oldarrow.com/

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