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【お悩み相談】幸せなのに離婚の不安を思い出す

こんにちは

村松 いさおです

今日も、無料お悩み相談サイト「ココロノマルシェ」に寄せられたお悩みにお答えして
いきますよっと。

 
※ 「ココロノマルシェ」は心理カウンセラーの根本裕幸氏が運営する無料お悩み相談サイトです。
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※僕からの回答について、初めてお読みいただく場合は、こちらの
『ココロノマルシェ』の回答についての注意点
をご一読ください。

 

 

幸せなのに離婚の不安を思い出す

 

以前、自信の無さから彼の愛情を受け取れなかった時にこちらでご相談させていただいた者です。

その節はありがとうございました。

 

あれから1年以上経ち、今は彼を信頼し、だめな(と思っている)自分も丸ごと受け入れてもらえていると感じられるまでになりました。

 

一方で不思議な現象があります。

 

今パートナーに対して抱いている感情が、そっくりそのまま元旦那さんが私に感じていた感情のように思えて仕方ないのです。

 

元旦那さんは頼りなさや抜けている部分がありつつ、とても癒し系で救われていました。彼がいることで私は「しっかりした自分」でいられたのだと思います。

 

今の私は逆に、パートナーから見ると頼りなく、稼ぎも少なく、おっちょこちょい…。

 

「私が見たくなかった部分を、元旦那さんが引き受けてくれていたのでは?」と思ってしまい、同じ経過をたどらないか不安になります。

これは心理学的にどういうことなのでしょうか?

 

また、現在のパートナーとうまくいく未来を描くために、どのように向き合えばよいかアドバイスをいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

 

しろひつじ さん

 

しろひつじさん、こんにちは。

ご相談をお寄せいただき、ありがとうございます。

 

昔のパートナーの役割と、今の自分の役割が似ている気がする
昔のパートナーと今の自分が似ている気がする
 

こうなってくると、その先の「今のパートナーとも同じ結果になるのでは・・・?」と不安になられるのも、無理ないことだと思います。

パートナーシップは、バランスであるのと同時に、非常に近い関係性なので、「自分の心の中を象徴するかのような」出来事が、相手との間で繰り広げられることは、とてもよくあることです。

そして、他のカウンセラーも書いていますが、この現象は

 

 

という心の動きで説明できるのではないかと思います(詳細なお話がわからない以上、断定は避けます)。
 
今回は、摩訶不思議な心の現象である「投影」と、それでもなお、しろひついじさんが向き合った方が良いと思う事柄について、提言させていただきます。

 

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さて、「投影」とは、

 

と解釈されることが多いのですが、元々は、近代心理学の父、天才フロイトが提唱した

 

 

であり、こっちが本来の意味です。(上記のように拡大解釈されて使用されていることも多いです)

 

どういうことか。

 

心の防衛機制とは、いくつか種類があるのですが、全て「自分の心が傷ついたり、壊れたりするのを防ぐため」に、無意識的に行われる心の動きです。そして、

 

「投影」

 

とは、「自分が潜在意識に抑圧しているものを、見ないようにして、あたかもそれが「相手のものである」かのように振る舞う現象」

 

です。

 

え・・・・?「ちょっと何言ってるか、わからないんですけど。」ですって・・・?

 

 

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ですよねー。僕もこれを理解するのに、けっこう苦労しました。

 

えーとですね。
今のしろひつじさんに当てはまるかどうかわからないので、あくまで「一般知識」として捉えてくださいね。

 

例えば、しろひつじさんが、う〇こを持っているとします。(食事中の方、失礼!)

 

 

ですが、当然、しろひつじさんは、それが汚いし、臭い(と思っている)ので、蓋をして、心の奥底に隠そうとします。しろひつじさんも、うん〇は見たくないですし、自分が持っているなんて考えたくないし、まして人に見られるなんてもっての外です。

でも、う〇こは、隠してあるだけで、「無くなったわけではない」んです。

 

そして、心の奥底に蓋をして隠したうん〇と、似たような臭いを他人の中に見出すと、

 

それ(う〇こ)を持っているのが、自分だと認めたくないために、「あいつ、うん〇、持っているぜ!」と、あたかもその他人が、う〇こを持っているように振る舞い、場合によっては、自分がそのうん〇を嫌っている分だけ、非難・批判・否定などの攻撃する

 

ということが起こります。

 

これが、本来的な意味の「投影」です。

 

こんな汚いう〇こなんて、自分が持っているなんて知ったら、認めてしまったら、傷つくし自己嫌悪してしまうから、他人が持っていることにしよう!そうしよう!

 

というわけですね。(すべて潜在意識下で行われるので、気づきません)

 

そして、この蓋をし、隠され、心の奥底に抑圧されたもの(=う〇こ)が、肥大すると

 

(肥大化ってこんな感じ・・・。この方はメタルですが・・・)

 

と呼ばれ、僕たちの人生の様々な場面に、大きな影響を及ぼします

 

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話しをしろひつじさんに戻します

 

>今パートナーに対して抱いている感情が、そっくりそのまま元旦那さんが私に感じていた感情

>元旦那さんは頼りなさや抜けている部分がありつつ

>今の私は逆に、パートナーから見ると頼りなく、稼ぎも少なく、おっちょこちょい…。

>「私が見たくなかった部分を、元旦那さんが引き受けてくれていたのでは?」

 

と、しろひつじさんも推測されている通り、

 

しろひつじさんにとって、「頼りなさ」「抜けいている」「おっちょこちょい」など、自分の中にもあるもの(=うん〇)を否定・嫌悪している

→ 元旦那さんの中に似たような要素を見出し、「元旦那さんのものだ!」とする

→ でも、色々な経験や学びを得て、「やっば!これ、自分のものやったんや!」と気づいた。

という投影現象が起こっていたのだろうと思います。

 

元旦那さんとのお別れの原因がわからないので、不明ですが、この辺りにも遠因があったのでしょうか・・・・

つくづく、パートナーシップってバランスを取るなぁ・・・と思います。

 

ただ、ここからが、しろひつじさんのスゴイ所なのですが、ふつーは、これ

 

 

んです。
自己否定・自己嫌悪している部分(=うん〇)なので、まさか自分が持っている要素であるなんて、見たくないし、認めたくない。(だから自己防衛なんです)

 

でも、こうして、きちんと自分の心を内観し、

>「私が見たくなかった部分を、元旦那さんが引き受けてくれていたのでは?」
 
と気づかれているということは、これまでの経験を通じて、ちゃんと自分の心や痛みと向き合い、

>元旦那さんは頼りなさや抜けている部分がありつつ、とても癒し系で救われていました。彼がいることで私は「しっかりした自分」でいられたのだと思います。

という風に、元旦那さんへの「感謝」にまで昇華されています

 

きっと、とても考えて、とても悩まれ、沢山学ばれ、様々な想いが去来する中で気づかれたのだと思います。

 

ぜひご自身に、拍手とブラボーを送ってあげてください。

 

 

さて、この「投影」ですが、一つご注意いただきたい点は、

「自己防衛機制」であり、自分を守るために、無意識的に行わわれる、いわば

 

 

によるものだと言うことです。

なので、この投影現象に気づかれても

「えっ!アイツのものだと思っていたけど、このうん〇、私のだったよ!」

と、自分を責めるような材料に使わないでくださいね。

  

 

・・・だんだん、「こいつ、う〇こって言いたいだけじゃ・・・」と思われそうです。

 

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んじゃ、どーすればエエねん。ということですが。

 

しろひつじさん自身の過去と向き合うのも一つですが、僕はそれよりも、ご相談内容を拝見して、

 

 

という道の方が、合っているのではないかと思います

 

あれなんですよ。自分が蓋をして、隠してしまいたくなるほどの「否定・嫌悪」してきたものなので、「うん〇 = 影(シャドー) = 心の闇」って、皆さん、一生懸命

 

 

んです。でないと、人や自分自身から

嫌われる
愛されない
認められない
理解されない

って思い込んでいるから。(これは大いなる勘違いですが、長くなるので割愛します)

 

でも、それって「過去、自分にとって必要があるものだったから、そこにある」んです。それが今まで「自分を守って来てくれたもの」でもあるのです。

 

人はどうしても「黒い」ことを嫌い、「白く」なろうとします。そういう風に育てられたからです。

でも、「灰色」であっても良いのです

 

 

 (えー。このブログは、アフィリエイト取ってませんので、ご安心ください)

 

(なので、実際のセラピーでは、もちろん、そのクライアント様のゴールや状況にもよりますが、「うん〇」は、消すというより、「統合」という方向を目指します。そして、う〇こ=シャドーは、統合されると、その人にとって大きな才能などの恩恵に変わります)

 

しろひつじさんの場合、

>パートナーから見ると頼りなく、稼ぎも少なく、おっちょこちょい…。

とのことですが、

いいじゃないですか、そんな部分があっても。


人は欠点があるものだし、完璧には、どうあがいても成れないし、白くは成りきれないのです。

 

ならば、そんな「うん〇」な部分も含めて、丸ごとのしろひつじさんを

 

 

というのは、いかがですか?

 

「私は、あなたより稼ぎが少ないし、頼りもないし、おっちょこちょいかもしれません。それでも、あなたは私を、愛してくれますか?」

 

と、今のパートナーさんに、差し出してみてはいかがでしょうか。

 

これは、とても勇気がいることだと思います。なにせ、自分でも、絶対見たくなくて、隠してきた部分を、大好きな人にさらけ出すのですから。

でも、その恐れを超えて、「白であろう」「白くなくちゃ」と、「黒い部分」を隠しながらという「恐れからの繋がり」ではなく、

 

「どのような私であっても、あなたに差し出します」
「このような私でも、愛してくれませんか?」

 

という、全面降伏にも似た「相手に全てをゆだねる」「私は、このような人間です。そしてその判断はあなたにお任せします」という境地から、相手と向き合う時、

(これを「全てを任せる=サレンダー」といいます)

 

※ 参考サイト 根本裕幸氏「サレンダーとは何か」 (ししょーのブログに飛びます)

 

もし、そこで今のパートナーが「それでも、あなたを愛します」と言ってくれたら、それはとてもとても尊い、「愛による繋がり」になると思いませんか?

そして、それは愛を土台にした、とても素晴らしい関係性だと思いませんか?

 

そして、その時こそ、「ああ、この人は本当にまるごとの私を愛してくれているんだ」という深い「愛の信頼」を得ることができるのだと思います

 

これこそが「相互依存 = 互いに自立しながらも、時に頼り、時に頼られ、愛し愛され、支え合う関係性」への道なのだと、僕は考えています

 

※参考サイト 「相互依存と依存の違い。そして、自立から相互依存への移行しやすくする意識の持ち方について。」(またまた、ししょーのブログに飛びます)

 

さて、この「サレンダー」から「相互依存」に繋がる道は、大前提として

しろひつじさん自身が、自分の「う〇こ=シャドー」を認め、受け入れ、許す必要があります。

でないと、自分のう〇こは部分を大好きな人に差しだせないし、差しだそうとすれば罪悪感も伴うでしょう

 

もちろん、その過程では、中々に勇気が必要で、中々に困難も伴うかと思います。

 

しかし、その自分が否定している、嫌悪している心の影の部分を受けれた時、自分自身が「まるごとの自分を肯定すること」ができるようになっています。つまり「自己肯定感」ですね。

 

 

そうすると、当然、それを相手にも「投影」し、「相手の光も闇も受け入れることができる」「しろひつじさん自身も、まるごとの相手を受け入れられる」ので、相手との愛情の相互交換や、信頼度、愛の深さが一層高まることでしょう。

 

それには、もしかすると時間がかかるかもれません。今のパートナーさんとの間でも様々な相違や障害が生まれるかもしれません。しかし、

 

>今は彼を信頼し、だめな(と思っている)自分も丸ごと受け入れてもらえていると感じられるまでになりました。

 

とあるように、今のパートナーさんとの確かなつながりを感じられており

 

そして、何より様々なご経験をされ、多くの学びを得られたしろひつじさんだからこそ、今のパートナーさんとは、「相互依存」への道にきっと至ることができると、僕は、内容を拝見して確信しています

 

 

その日は、案外近いのかもしれません。

 

  

というわけで、しろひつじさんのご相談に対する、僕からの回答は以上です

 

あなたの笑顔と平和を応援しています

 

 

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