こんにちは
村松 いさおです。
恋愛サイトとか、復縁サイトとか観ていると、失恋した相手に対して
「相手を許しましょう」
「相手に感謝しましょう」
とか提案されていることが、度々目にします。
まぁ、間違ってはいないと思うんですけど、(というか、とても大切なことなのですが)
「少し、言葉足らんよなー」
と、いつも思うんです。
僕も、以前は色々な恋愛本とか恋愛サイトを巡回していた時に「お相手を許しましょう」「感謝しましょう」と度々目にして、とても違和感がありました。
というか
「そりゃ、そーした方がいいだろうけど、それが出来れば苦労せんわっ」
「そうしたいけど、そうできないから、苦しんどるんじゃっ。どーせいっちゅーじゃ」
と常々疑問だったんです。
別れたお相手、失恋したお相手のことを「許す」とか「感謝する」って、とても大事なんですけど、それってタイミングだと思うんです。
「いずれね」
「おいおいね」
「出来ればね」
「あなたが、そうしたくなったらね」
という言葉が抜けてると思うんです。
失恋から回復して、ある程度立ち直って、あなたがその経験を通じて
「ああ、わたし(俺)、成長したなー。」
「あの出来事のおかげで、今の私がいる」
「あの出来事は、ギフトだったのかも」
「あの時は、お互い仕方のないことだったんだ」
と思えるくらいまでになって、やっと「許し」とか「感謝」って出来ると思います。
(自発的にその想いが湧き上がってくるのか、そう想えるように恣意的にしていくか、などありますが)
ところが
「許し」とか「感謝」とか、失恋直後の「ネガティブ感情」で頭も胸もいっぱいの時に、
そんなこと、できるわけねーだろっ
って思います。
むしろ、
「許さなくちゃいけない」
「感謝しなくてはいけない」
という想いに囚われると、「それをしなくてはいけない」という想いと、「それができない自分」との板挟みになって、非常に良くない。
むしろ、感情を抑圧するようになってしまいます。
また、「それが出来ない自分」を責めて、自己嫌悪や自己否定をするようになってしまうこともあります。
特に
相手にひどいことをされた。浮気された。騙された。DVやモラハラがあった。
という風に、明らかに自分が傷ついている時に
「許し」とか「感謝」とか
ムリだろーーーーーーーー。
なので、その段階で「許し」とか「感謝」とか、考えなくていい。
むしろ、失恋直後は、お相手に対して
怒ってもいいし
恨んでもいいし
憎んでもいい。
色々なネガティブな感情(もちろん、ポジティブな感情もあるかもしれませんが)が、湧き出てくるので、それを、ただ感じることを自分に対して許可してあげてください。
「あー、私、めっちゃ怒ってるわー、そりゃそうだよなー」
「あー、あいつ、ほんとムカつくわー、ムカついてもいいよねー」
「あー、私、今つらいなー、悲しいなー。そうだよね。そりゃ辛いよね、悲しいよね」
自分の感情がそこにあることを素直に認めて、ただ感じてみてください。
おすすめは、心の中の感情の動きを「実況中継」するような感じです。
「ああ。私、いま悲しいのね」
「あー、俺、今ムカついてんるんだなー」
と、自分の心の感情を、自分で客観視していきます。
これができるようになると、「メタ認知」(自分で自分の認知活動=思考や感情、感覚を認知すること)が出来るようになります。
これは、自分の感情をコントロールする時にも役立ちますし、「無意識の意識化=これまで無意識的だった行動や思考・感情を意識化する」ことにも役立ちます。
溢れそうなほど大きな感情であれば、吐き出しましょう。
外に出して、スッキリしましょう。
泣ける映画を観てもいいし、カラオケに行って歌いまくってもいい。
バッティングセンターやボクシングなどのスポーツもいいでしょう。
感じた感情を紙に描きまくる、「お恨み帳」をされてもいいでしょう。
(ししょーのサイトです。書き方が詳しく丁寧に書かれています。しかもお恨み帳まで販売されています。なんと丁寧!)
個人的経験の上でのオススメは
:難しいことを考えないで、感情のままに殴り書く。
(ムカつく!とか、ヒドイ!とか、◯ね!とか)
:出来事や、記憶については書かない。今、感じている感情、出したい言葉のみを書きなぐる。(記憶や出来事を書くと、それが「強化」されるため)
縁切り神社などに行っても良いかもしれません。
怒ってもいいし、
憎んでもいいし、
恨んでもいい。
ネガティブな感情を持つことを、自分に許す。
感情は、許可を出して適度に感じるとガス抜きになるので、爆発することがなくなります。
溜まる前に出す。
便秘と一緒です。笑
ずーーーーっと、24時間365日怒ることができないように
ずーーーーっと、24時間365日泣くことができないように
感情は出せば収まってきます。「感情はエネルギー」と言われる所以はそこにあるのかもしれません。
そうして、感じまくっていると、少しずつ、少しずつ、「自分と感情の間に、スペースができる」ような感じになってきます。
そのスペースが徐々に大きくなるイメージ。
それと同時に、「余力」みたいなものが生まれてきます。
今まで、感情を感じること、感情を出すことに使っていたエネルギーが、「余力」に変わり始めます。
そうして、少しずつ、少しずつ、心の回復に向かっていくのです。
怒ってもいい。
憎んでもいい。
恨んでもいい。
その先に、「許し」と「感謝」があります。
というわけで、今日はこの辺で。
あなたの幸せのヒントになれば幸いです。いつも応援しています。
では、また。