こんにちは
村松 いさおです。
さて、前回は「女性の話に共感するとは」をいうシリーズ?で、共感を取り上げました。
あ、前回の記事を読んでないですか?
今日の話は、前回の記事を踏まえてなので、まだ読んでない方は、ぜひこちらから。
男性向け】「女性の相談には共感しましょう」ってどういうことか。
あ、読みましたか?
で。
今日は前回の続き
「理解する」とは?
です。
今日は、そんなお話
さて、前回の内容をまとめると・・・。
:僕ら男子にとって、「共感」って苦手だから(一部を除く)、共感できなくても、しゃーないよね!
:だから、共感って、話の文脈だとか、出来事とかじゃなくて、相手が感じている感情が何かを探りましょう。
:その「感情」に共感してあげましょうね!それで、その感情に理解と受容をしましょうね!
ということでした。うん。・・・だよね? ←をいっ。
で、感情を理解するということなんですが。
この「理解」も、ムッチャ難しいです・・・・。
なにせ、こちらと相手は同じ人間ではないのだから。
こんなブログを書いている僕も、中々相手の感情に理解をすることについて
「できらぁ!」
とは言えません。
ただ、少なくとも、ちょっとは経験値と学習があるので、それを元にツラツラ書いてみたいと思います。
***
まず、大前提として、前述したように、相手と自分は「同じ人間ではありません」。
ですので、
「わかった気になる」
ということが、とても危険です。
ですので、逐次、自分が感じたことや自分が思ったことが、相手が感じたこと、思ったことと同じ(ような)ことなのか、確認をしながら進める必要があります。
「僕は、・・・・と思ったんだけど、それであってる?」
「僕は、こう感じだんだけど、そんな感じ?」
など、相手に同意や確認を取りながら進めましょう。
カウンセリングにおける、傾聴やラポール形成と同じです。
そして、共感にも通じることですが、感情を理解をするためには、相手の話や態度について、もう一歩ツッコむことが大切になってきます。
あ、今、エロい想像をした方。
仲間です。
この「ツッコむ」というのは、その話の内容や態度の表面的な部分ではなく、さらにその裏に隠された内面的部分を深堀りするという意味です。
この内面的部分とは、その状況や環境、出来事における相手の心や感情、感覚的な世界のこと。
この時、注目すべきは、
「情報」ではなく「情緒」に共感して理解を示すこと
です。
大切なことなので、もう一度書きます。
「情報」ではなく「情緒」に共感して理解を示すこと
です。
例えば
「今日、遅刻して上司に怒られた」
は、情報です。客観的事実や、起きた出来事が語られているだけです。
それに対して、
「今日、遅刻して上司に怒られた」
「それで、悲しかった」
は、情緒です。客観的事実や、起きた出来事に対する、相手の気持ちや感情、価値観などが語られています。
この部分への共感と理解がとても大切になってきます。
「今日さ、朝、ちょっと電車が遅れて、遅刻しちゃって・・・。それで、上司に怒られたんだ。」
「ふーん、そっか、朝から大変だったね・・・。それで、どう感じたの?」(←一歩突っ込んで、感情を聞く)
「うーん、確かに遅刻したのは、私が悪かったんだけどさ」←(「けど」の後には、必ず続きがあります)
「うん。けど・・・?」(←「続きを話してください」という許可、あるいは「私はあなたの話に関心があります」という興味を相手に出します)
「不可抗力だし、そこまで怒らなくても良くない?って思って」(←注意。思考です。また「怒られた」という客観的事実です)
「そうだよね。確かに電車が遅れるのは、どうしようもないよね。それで、怒られてどう思ったの?」(←電車が遅れた。怒られた。出来事「=情報」について、どう感じたのか「情緒」を聞きます)
「なんか、私も悪いんだけどさ。ちょっと納得いかないよねー」(←罪悪感と、理不尽さに対する怒りの感情です。ここに共感的理解を示します)
「ああ。それは、理不尽だと思うよねー。わかる。ちょっとムカつくよね。」(←「理不尽さ」に対する「怒り」はあなたにも経験があると思います。だから、共感できるわけです。)
なんとなく、おわかりいただけたでしょうか・・・・?
「情報」に対する理解は、単なる事実や出来事に対しての理解でしかありません。
それは、単なるニュース番組と同じになってしまいます。
それに対して、相手の「情緒」に共感して理解する行為(共感することは、理解することにも通じるので、「共感的理解」とも言います)は、相手が感じた気持ち、感情、感覚などを聞いています。
「理解する」とは、一歩突っ込んで、こうした相手の内的世界を探り、知っていくことでもあります。
また、「情緒」はこうした言葉だけで語られるのではなく、表情や態度・語調によっても表出されるので、注意が必要です。
例えば、「顔で笑って、心で泣いている」「口元は笑っているんだけど、目が笑っていない」などは、みなさんにも経験があると思います。
言葉と本心が違っている場合もあります。
ですので、言葉にだけ捕らわれるのではなく、こうした表情や目線の動き、身振り手振り、態度、語調、テンションなど、全体的な観察力も必要になります。(うーん、難しい・・・)
そして、こうした「情緒」=感情や気持ちは、ケーキのミルフォイユのように(ミルフィーユという言い方が好きではありません。)「階層構造」になっていると言われています。
例えば、先ほどの例なら
上司に怒られた → ムカつく → 理不尽だ → 理解して欲しい → 大切にして欲しい
という感情が階層になっているかもしれません。
(ただ、感情的階層の下に行くにつれ、潜在意識的になってくるので、感じている本人もわからないことが多々あり、その部分に言及する際は、注意が必要です)
さらに、相手に対して、こうした感情への理解を進めていくと、相手の「価値観」がわかってきます。
例えば、相手が、
:ゴミのポイ捨てはゆるさない
:バスや電車の中ではお年寄りに席を譲る
:ニュースを見ていて、理不尽な事件には怒りを露わにする
:セクハラ上司は川に沈める
などであれば、
「社会的正義感が強い、あるいは社会的規範を大切にする」
という価値観を持っているかもしれません。(あくまで、「可能性」です。相手に確認するまで、断定は避けましょう。)
こうした、相手の価値観がわかってくると、相手に対する理解がより一層進みますし、相手の自分に対する信頼性も上がってくることでしょう。
そして、「共感的理解」をする上で、大切なこととして、次の「受容」にも通じることですが、判断(ジャッジメント)やコントロール、正しさ、責任的追求、などは、山の向こうにでも投げ捨ててください。
例えば、先ほどの例でしたら、
「いや、でも、遅刻したのは事実だし、君も落ち度はあるよね?」などと言うのは、もっての外です!相手も、遅刻したことに対して悪いと思ってるから罪悪感を抱くわけで。
別に、裁判じゃないんだから・・・・
***
いかがでしたでしょうか。
え?共感して、理解するの、難しいですって・・・?
・・・・ですよねー・・・・
色々、ツラツラ書いてはみましたが、自分自身、こんな風にうまくできるかはわかりません。
ですので、「練習」することが、とても大切だと思います。
会社の同僚との会話、パートナーとの会話、友人とのおしゃべり、居酒屋の中で、家族との会話、取引先とのやり取りなどなど、様々な場所で練習して、少しづつ身につけていってみてはいかがでしょうか。
それにしても、なぜ、女性は話し相手の「共感的理解」を求めるのでしょうか。
これは僕個人の考えですが、そこには、やはり
愛されたい、大切にされたい、関心を持って欲しい、わかって欲しい
という「愛を求める声」というのがあるのだと思います。
まぁ、これは、女性に限った話ではないと思いますが。
というわけで、次回は「受け入れる=受容」について、書いてみたいと思います。
・・・・また、ムズイけど・・・・。
では、今日はこの辺で。
あなたの幸せのヒントになれば幸いです。
それではまた。