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【お悩み相談】「相談するのが苦手」を癒す鍵は「恐れ」を手放すことと「自分軸」

こんにちは
村松勇雄です

今日は無料相談サイト「ココロノマルシェ」に投稿いただいた「お悩み」に回答してみたいと思います。

 

案外、こういう方、多いんじゃないでしょうか。

 

相談するのが苦手

悩んでばかりで進まなくて、相談させてください。

…でも、そもそも相談するのが苦手で、そこも悩みどころなんです。相談したくても、いざその場面になると辞めてしまうこともあります。

突然相談しなくても大丈夫と思うこともあります。相談するのがつらいのかな?

仮に相談しても、話をしながら「こんなことで相談してもなー?…」とセルフつっこみ自己否定が入るような?

仮に相談しても、悩み事として受け取ってもらえず「そんなのみんなそうだよ?」と瞬殺される?

仮に相談しても、…その場では解決した!…と思っても、結局後日ぶり返しとか?

相談している今でも、いや実は何が相談なのか、分からないような??

結局は本当に相談したいことは今も相談できていないののだと思いますが、「つらい」のは間違いないと思います。

どこまで伝わったか?わからないのですが、どうしましょう??

ミャート さん

 

ミャートさん、こんにちは

ご相談いただき、ありがとうございます。



さて、ミャートさんのように、「相談することが苦手」と言う方って、案外多いんじゃないかなと思っています。

 

僕も、以前は人に聞いたりすることが苦手でした。職場の上司や同僚に何かを相談すると言うことだけでなく、「人に道を訪ねる」ということも苦手で、「あー、これ、人に聞いた方が早いんだろうな」と思うような時でも、駅前の地図を参考にしたり、スマホの地図アプリを利用したりして、あえて、人に聞くということを避けていました。

 

あ、これ、別に地図版や地図アプリを利用することがだめということではなくて、その下にある「動機」が大切だと思うわけですよ。



こういう、「相談することが苦手」な方って、繊細で、感受性が高く、敏感な方が多いんじゃないかなと思います。

その敏感さ故に、シンドイ思いをされるわけですな。

 

え?遠回しに自分を褒めてるんじゃないかですって・・・・?



ま、そうですな!



さて、ミャートさんや少し前の僕に見られる「相談することが苦手」という方の心理的要因っていくつかあるんです。



① 「人に相談するなんて、だめだ」と考えている

 

自立が進んだ方に、よく見られるケースです。

「相談する=他人を頼る」という図式なので、無意識的にも意識的にも「他人に頼ることができない、してはいけない」という価値観(思い込み、信念)があると、人に相談することができません。

その下にある価値観は

 

人に頼る自分なんて弱い、ポンコツ、能力がない → そんな自分には価値がない、ダメだ

 

という「無価値観」がベースになっています。

 

人に相談することが、まるで「自分は一人では何もできない、ダメな奴」という思いを刺激されるような気がして、「相談せずに一人でやる、解決する」ことが良いことのように認識してしまいます。

 

相談だけでなく、人に物を頼んだり、仕事をお願いしたり、何かを任せることができないことも多く、そのため、一人で全部背負い込んでしまうため、結果的に「ハードワーカー」のようになってしまうことも多く見られます。
また、完璧主義や融通がきかない頑固な部分がある点も特徴です。

 

さらに、そうした価値観を無意識的に持っていると、他者にもそれを「投影」してしまい、

「人にすぐ相談する人」「頼って来る人」「頼み上手」などに怒りや嫌悪感を覚えて

しまうことも多々あります。(「シャドウ」と言います)

 

「私が人に頼れないのに、あの子はすぐに人に頼ろうとする!ずるい!生意気!ダメな奴じゃん!」

 

という具合に。

 

だから、このタイプの人は、他者との心理的な「分離」が進み、依存的な立場の人は苦手なので、職場やクラスの中で「一匹狼」的に孤立状態にあることも珍しくありません。

 

また、「過去に人を頼って、例えば裏切られるなどして、トラウマになり、人に相談することができない」場合も、これに当てはまります。

 

いわゆる「過去の傷、トラウマ、経験が元で、自立が進みすぎて、人に相談する、頼る、任せることができない」状態です。

 

「こんな思いをするなんて、もう二度と人に相談したりしません!」

 

という、言わば、心にシャッターを下ろして傷つかないようにする防衛的な姿勢です。(無意識化なので、本人は気づいていません)



② 「相談した相手の反応が気になってしまう」

 

これも自立の一種なのですが、「相談した相手に対して「どう思われるんだろう」ということが気になって、相談できない」というケースです。



話をしながら「こんなことで相談してもなー?…」とセルフつっこみ自己否定が入るような

 

>仮に相談しても、悩み事として受け取ってもらえず「そんなのみんなそうだよ?」と瞬殺される?

 

とのことで、ミャートさんの場合は、このケースではないかなと思うのですが、いかがでしょうか?

 

この場合、「こんなことを相談するなんて、他人から見て、自分はどう思われてるんだろう」という風に、意識は自分に向いています。いわゆる「自意識過剰」の状態です。

 

「こんなこと相談するなんて、変に思われないだろうか」

 

「この程度のことを相談するなんて、ダメなやつ、大したことないと思われないだろうか」

 

「相談した相手から嫌なことを言われたり、攻撃されたり、あしらわれたりしたら、どうしよう」

 

「こんなことで相談するなんて、私はダメなんじゃないだろうか」

 

という、「恐れ」がベースになっています。

「相談した人=他者からみた自分の評価」が気になる、いわゆる「他人軸」の状態にあるわけで、まあ、「人の目が気になる」という状態ですね。

 

だから、「人に相談することが苦手」と言うこと以外にも、

 

:人に頼みごとがしづらい

:言いたいことがあっても、言えない。

:職場の同僚や上司、友人からの評価が気になる

:SNSの「いいね」数や書き込みが気になってしまう。

:人から言われたこと、怒られたことに対し、必要以上に落ち込んでしまう

 

なんてことがあったりします。



ただ、こういう「他人からの評価」や「他人から見た自分」が気になるということって、日本人には多かれ少なかれ、みんなあると思うんですよね。言わば、国民的気質とでもいいましょうか。



さて、①の場合も、②の場合も、そのベースとなる感情には「恐れ」があります。

この「恐れ」は分離感を引き起こし、他者との間に溝を創ってしまいます。

 

いわゆる「親密感への恐れ」という奴です。

 

この「親密感への恐れ」は過去の人間関係(家族、兄弟、親戚、友人、学校、職場など)で受けたトラウマや傷、経験を元にして創られます。

 

「もう二度とあんな思いをしない、傷つかないために」他者との間に溝を創って、自分を守ろうするわけです。

 

立派な自己防衛の一種なのですが、これが必要以上に進みすぎ、

 

①のように「心にシャッターを下ろして、人に相談しない」→自立がより進んだ状態(自立の自立)

 

②のように「他者からの評価が気になって、人に相談しない」→自立の中に依存心がある(自立の依存)

 

の状態になってしまい、他者とそれ以上「親密」になることを恐れ、避けてしまうのです。



さて、そんなミャートさんにですが、2つの方向からのアプローチをアドバイスしたいと思います。

 

★ 「愛を与える」「愛を受け取る」練習をする。

 

「親密感への恐れ」は過去の傷から創られます。その傷が今も疼くわけです。ですので、要するに、

 

「他の人に(心理的に)近づいたり、近づけたりしても、怖いことアラへんよ」

 

ということを、自分に教えてあげればいいので、そのために、「愛を与える、受け取る」という「他者との繋がり」を意識的に創っていきます。

 

「愛」と言っても大げさなものでなくて、心地よいこと、嬉しいこと、楽しいこと、笑顔になること、好きなこと、感謝など「心がほっこりする」ようなことで大丈夫です。

 

「愛を与える」

 :人を褒めてみる

 :「嬉しい、楽しい、好き」なことがあったら、ちゃんとそれを人に伝える

 :他人のしてほしいことをやってあげる

 :笑顔を見せる

 :笑顔で挨拶をする

 :電車やバスの席を譲ってみる

 :逆に相談に乗ってあげる

 :感謝する。ありがとうを言う

 

 などなど、挙げればたくさんありますね。

 

「愛を受け取る」

 :褒められたら、ありがとうとちゃんと言う

 :何かしてもらったら、その相手の思いを感じてみる

 :贈り物や貰い物は、遠慮しないで感謝と共に受け取る

 :普段、気づかずにいる周りからの「恩恵」を考えてみる

 :感謝日記をつけてみる(寝る前にその日あった感謝できることを3つ手帳に書く)

 :家族や友人、パートナーがしてくれたことを思い出す。

 :可能なら、それらしてくれたことに対して、感謝の手紙を書いてみる。(その人に渡しても、渡さなくてもOK)

 :感謝する、ありがとうを1000倍言ってみる。

 

などなど、これも挙げればたくさんあります。

 

どちらも、ポイントは、「その時出来ることを、出来る範囲でする」という点です。

 

あまり、無理矢理やろうとしても、「できるかな?できないかな?」に意識が向いてしまい、出来なかった時に、自己否定に繋がってしまいます。

 

上に書いたことを、「普段より意識して」行うよう心がけてみてください。



★ 「自分軸」を育てる。

 

それと同時に、自分軸も意識して育ててみましょう。他者と自分の間に境界線を引いて、自分を確立していきます。

 

:「人は人、自分は自分。人の評価は自分には関係ない」というアファメーションを1日100回くらい、ブツブツ唱えてみる。コツは、あんまり感情を入れないこと。

 

:人に相談するときは、自分とその人との間に、バリアを張るイメージをしてみる

 

:人に相談するときは、相手の返事や返答内容、リアクションに期待しない。

 

※「期待しない」というと、こちらから相談を持ちかけたのに、申し訳ない気持ちになりそうですが、そもそも、相手と自分は違う存在なので、自分が期待していた答えやリアクションが返ってこないことの方もフツーにあります。(「期待は裏切られるものだから」)

そんな時は、「返答をくれたこと」に感謝をしつつ、「ま、そういう意見もあるよねー。私は、違うけど」と受け取るだけにしてもOKです。

 

:できることと、できないことを区別する

自分に今できることと、できないことを区別して、今できることのみをやってみましょう。

 

:何かやらかしたり、失敗したりしても「ま、しょうがないよね。それが今の私だし」を口癖にしてみる。これが進むと、自己否定、自己嫌悪をすることが減ります。

 

これらを普段の生活で意識的にやってみることで、徐々に「自分軸」が確立されることで、他者との間に、明確な区別が出来てきます。

 

すると、そのうち上位互換のスキル

 

「別に、人からどう思われても構わない」

「わたしの価値は、他者に依存しない」

 

が、手に入ります。笑

 

元々、ミュートさんのように「相談できない人」は他者のことを配慮できる「いい人」が多いので、このくらい振り切ったスキルを手に入れた方が、ちょうど良かったりします。



「愛を与える、受け取る」や「自分軸の確立」が進むと、「他者からの評価」や「他人に頼ること」、引いては「他人との適切な距離感」を構築することに「恐れ」がなくなるので、徐々に自然と「人に相談できる」ようになってきます。

そうすると、あら、不思議!

そのうち、「人からも相談される」ことが増えてくるので、友人や家族、パートナー、職場での人間関係が「心地よい」ものに変わっていきます。

 

ちなみに、

「人に道を聞けない」ことを、「迷ったら、すぐ人に道を聞く」先輩カウンセラーの岩橋隆盛さんに相談したところ

 

「だってさ、道聞くじゃん。教えてもらうじゃん。そしたら、ありがとうって言うじゃん。感謝するじゃん。そしたら、教えてくれた人も、「教えてよかった」って気持いいと思うんだよねー」

 

と言ってました。これって、最高の「愛情の循環」ですよねー



さて、この回答がミュートさんの参考になれば幸いです。

 

では、今日はこの辺で。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

Salut !!

 

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