こんにちは
村松 いさおです。
今日は、久しぶりに、無料お悩み相談「ココロノマルシェ」にいただいたお悩みにお答えしたいと思います。
こんにちは。以前も一度お世話になりましたが、またご相談させてください。ごめんなさい。
私は基本の人格がめっちゃ怠惰で失礼な野郎なので、今までは母親からガミガミ怒られたり叩かれたりしていたから、なんとか、学生だとかバイトとか人付き合いとか、やれていたんですが、
心理学の記事を読み漁って、そうかぁ…別に何やっても良いのかぁ…と思って以来、何もやりたくないし、やらない人になってしまいました(というか素の怠惰な性格に戻ったのかもしれません。)
1度自分なりにめちゃめちゃ学業を頑張ったのに思うような結果が出なくて自分の出来なさ加減にショックで倒れて救急搬送されて以来、どうせどんなに頑張っても何もたいして上達しないし、私意味わかんないくらい頭悪くて授業内容もさっぱり意味わかんないし、バカなのに無理するのやめようかなぁと思って5ヶ月くらい何もしないで自分を甘やかしていたのですが、
そろそろ頑張らないと卒業できないし本格的に不味いなと思って相談させていただきました。
今、自分があまりにも人間を辞めてるので、どうにかして必要最低限のことはこなしたいんですが、何か良い方法はご存知ないでしょうか。
学生なのに、もう1ミリも勉強したくなくなっちゃったし、あまりにも提出物が出せてなくて授業の単位は落としそうだし、もうちょっとで卒業試験があるのに、それに向けての準備もしたくなくてなんにもしてないし、バイトは無断欠勤しまくってるし(…これは多分もうダメですね)、今大学院受験の途中なのに受験したくなくなっちゃって受験の手続きを進めるの放棄してるし…
何をするにも怖いんですよね…怖くてなかなか何もできないループにハマりがちなのかもしれません…
あと、今は実家に寄生してるからなんとか犯罪者じゃないですが、無職で住居のない元気なニートって軽犯罪者らしいし…仕事はしたくないけど犯罪者になりたいわけじゃないしなぁと思って憂鬱になっています。
好きなことはほぼ永遠にできるんですが、(好きなゲーム実況者の動画を見るとか、ラノベ読むとか)いつまでも現実逃避しててもダメだしなぁ…とも思います
なかなか自発的に人に何かを与えたいという段階にいけないので、将来仕事やりたくないからって何もしない浮浪者になることが犯罪なら、辛いなぁと思いながら辛いことをするしかないんですかねぇ……そうですよねぇ…
毎日生きてるのがしんどいし、なんだか辛いです…し、正直私が私自身のことを全く理解できないです。何考えてるんでしょう。色々バカすぎる…
すみません、相談内容を書いてる間に迷走して相談というか愚痴になっちゃいましたし、私この相談自分でも何が言いたいんだかよくわかんないです><;すみません…
でも、もしこのクズ野郎に何かメッセージがあったら伝えていただけると嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。
Mackerelさん
Mackerelさん、こんにちは。
ご相談ありがとうございます。
人って、自分が何にもできていなかったり、結果を出していなかったり、やる気がなくて動けない時や、やらなくちゃならいないことをやれない時などにに、他の出来ている人や頑張っている人を見ると、どうしても「自分はなんで出来ないんだろう・・・」「こんな自分は、人として終わってるんじゃ・・・」と自己否定、自己嫌悪したり、他の人と比べて、焦ったりしてしまいますよね。
こんなこと書いている、僕も、内心では「ブログの更新滞ってますよ!ヤバイですね☆」とか焦ったり、他の人と比較して落ち込んだりこともありますし、かつての僕は、メチャクチャやる気ある時とない時の差が激しくて(まー、今もですが)、Mackerelさんと同じく、「なんか、なんも上手くいかないし、なんもやる気起きねー」という時期がありました。
ええ。マジです。ついこの間まで、マジ、ニートでしたから。
※参考記事「コロナ・ショックでリストラの憂き目に会う。の件」
そういう意味では、大なり小なり、多くの方が一度は感じたことがある気持ちかもしれませんし、Mackerelさんのお悩みも、あるあるっちゃ、あるあるなことだと思います。
さて、僕たち、人間は「理性の生き物」と言われることがありますが、その実は「感情の生き物」と言っても差しつかえないかもしれません。
なぜかというと、思考や理性と感情を比較した場合、感情の方がはるかに大きな力を持つからです。
やる気=何かをしたい!ワクワクする!楽しそう!面白そう!
というのは、感情に基づいているので、そりゃ、やる気が起きなければ、なんもする気せんし、なんも動けんよなーと思うのです。当然だよね。人間だもの。いさお。
これについて、アメリカのチップ・ハース(スタンフォード大教授)とダン・ハース(コンサルタント)の兄弟は、その著書「スイッチ!〜変われないを変える方法〜」の中で、実に言い得て妙な例えを持ち出しており、それはまるで「象と象使い」のようだと言います。
「象」は感情のシンボルです。大きくて、野生的で、荒々しさとパワーに満ちています。野生動物をみてもわかるように、それは本能=心に根ざしたものと言えます。
一方、「象使い」は理性や思考のシンボルです。分析的で、物事をよく考え、未来を予測します。象に乗って、上手に象を操ることが、象使いの役目です。すなわち、人が動物と大きく違う点でもあります。
ところが、象使いは残念ながら象には勝てません。象の方が、ずっと存在が大きく、パワーがあるからです。象使いの操縦は、思っている以上に不安定なのです。反対に、象は象使いがいなければ、ただのその比類なき力を使って暴れまわる、獣でしかありません。象使いがいなければ、短絡的で、欲望のままに動き、自滅的な行動を取りかねません。
両者に長所と欠点があるのですが、僕たち人間は、往々にして、この象と象使いが進む方向で互いに揉める場面に良く遭遇します。いわば、「心と頭が喧嘩している状態」と言って良いでしょう。
例えば、僕は酔うと、人声恋しさに(心)、ダメとわかっていても(頭)、すぐ誰かに電話するという迷惑行為をしてしまう(イサコ爆撃と名付けられました。涙)し、ダメとわかっていても(理性)、夜中にカップ麺を食べてしまいます(感情)。これも、心(象)と頭(象使い)が喧嘩した結果と言えるでしょう。
(そして、翌日、壮大な自己嫌悪に陥るわけです)
反対に、象と象使いが仲良くなれば、その湧き上がるモチベーションと情熱を上手に使って、楽しく喜びと共に最高のパフォーマンスを発揮できます。
これが例えば「ライフワークの実践」に当ります。
どうやら、僕たちが自分を変えるのは、象と象使いが仲良くなることが必要なようです。(上の書籍は自己変革の良書だと思うので、興味があれば、一読することをオススメします)
つまり、そもそも「やる気」がない=感情がやろうと思わないのならば、何かをやろうとしても中々難しいわけで、そこは同然なんだよね。人間だもの。いさお(2回目!)
ところが一方で、僕たちは、どうしても
「何かをしなくてはダメ」
「ちゃんとやらなくてはダメ」
「何もしない自分には価値がない」
「他と比べて優秀でないとダメ」
という「比較・競争の罠」や「無価値観」に支配されてしまいます。
特に、比較・競争の罠には、「他人との比較・競争」もそうですが、「理想の自分と現状の自分との比較・競争」も意外と大きいので注意が必要です。
「自分はこうあるべき」
「自分はこうでなくてはならない」
という、いわゆる「べき論・しなくちゃ論・ねばならない論」に陥りがちになるんですね。
>めちゃめちゃ学業を頑張ったのに思うような結果が出なくて自分の出来なさ加減にショック → 結果を出さない自分は価値がない
>そろそろ頑張らないと卒業できないし本格的に不味いな →頑張って卒業すべき
>学生なのに、もう1ミリも勉強したくなくなっちゃったし →学生なら勉強しなくちゃ
>無職で住居のない元気なニートって軽犯罪者 →何もしないニートは犯罪者
という内容に見られるように、Macherelさんも「こうあるべき」「こうでなくてはならない」にかなり縛られているような気がしますが、いかがでしょうか。
こうした「べき・しなくちゃ・ねばならない」というのは、目標に突き進む。やらねばならいことをやるなど、「目標目的が明確」でなおかつ「エネルギーが高い状態=やる気がある状態」の時には、大きな原動力になるものですが、時として自己否定・自己攻撃のループを生み出します。そして、自己肯定感がめちゃくちゃ低くなります。低くなると、さらに自己否定・自己嫌悪をするようになるので、ますます自己肯定感が低くなります。
加えて、「やる気が起きないのにも、理由があるよ」ということは留意すべきポイントです。
これには、様々な理由があるので、もう少し突っ込んでみたいところですが、文面だけでは詳細はわからず、難しいところです。
Mackerelさんに当てはまるかは推察でしかありませんが、一般的に多いのは、上の書籍でも触れらているように、
「やる気がなくて、怠惰というわけではなく、心が疲れているだけ」
というパターンがあります。
例えば、小学校の頃のラジオ体操なんかも(今やるのかなー。年代バレるなー。)、最初の頃は、メチャクチャやる気で「皆勤賞取るぞー!」と始めたものの、毎朝早起きするのは億劫だし、親には「あんた、行きなさい!」とうるさく言われるしで、だんだんやる気がなくなって、モチベが下がり、ついには「もーいーよーっ」と行くのをやめてしまうというようなことがあります。ええ、決して僕の話ではありませんが、なにか?
これは、つまり、「行動に移せない、怠けてしまうというのは、一見、その人の自身に問題があるように見えるが、ただ単に、心が疲れているだけかもしれない」ということです。
>今までは母親からガミガミ怒られたり叩かれたりしていた
>心理学の記事を読み漁って、そうかぁ…別に何やっても良いのかぁ…と思って以来
>1度自分なりにめちゃめちゃ学業を頑張ったのに思うような結果が出なくて自分の出来なさ加減にショックで倒れて
>何をするにも怖いんですよね…怖くてなかなか何もできない
なんてことが続けば、そりゃあ、やる気も萎えるし、心のエネルギーはどんどん萎んで行くし、
>どうせどんなに頑張っても何もたいして上達しないし、私意味わかんないくらい頭悪くて授業内容もさっぱり意味わかんないし、バカなのに無理するのやめようかなぁ
って思っちゃいますよね。
体だって疲れていれば、地べたに座りこんで、「もーーー無理ーーーーっ!」となるのと同じように、心だって、疲れれば、やる気が起きません。気がつかないのは、心や感情が目に見えないからですが、目に見えないからと言って、疲れているものは、疲れているものですよね。
それは、人として、当たり前のことですし、なんら不思議ではないことだと思います。
ですので、まずは、
「やる気ない、全然動けない、やろうとしない自分」を認めて受け入れてあげることが大切になってきます。
ここでは、「ああ。私、やる気ないんだなー。しょうがないなー。象には勝てないしなー。今の自分はやる気ないんだもんなー」という、今の自分の状態を、素直に認めて、自己受容します。
やれない、出来ないのは、仕方のないことですし、上に挙げたように出来ない、やれないのは理由があるからです。
ひょっとしたら、過去のことが関係しているかもしれません。
(実際のカウンセリングでは、心理分析として、この辺りを深堀して行くことが多いです)
でも、Mackerelさんが「本当に、何についてもやる気がなくて、気力がなくて、怠惰か」というと、そうでもないと思うです。
>好きなことはほぼ永遠にできるんですが、(好きなゲーム実況者の動画を見るとか、ラノベ読むとか)
と書かれているように、「やる気があること、好きなこと」については、めちゃくちゃやる気になって行動に移せていますよね。
もし、「今日から、受験はゲーム実況の解説」とか「テストは、ラノベの内容から」というテストや試験なら、メチャクチャやる気になると思うんです。僕も「このすば試験」なら結構いい点取れる自信ありますし、FGOの実況が受験なら、一発で合格する自信があります。「うまぴょい」のダンス練習なら1日ぶっ通しでもできるでしょう。笑
わかる人にだけ、わかればヨロシ。
もし、本当にやる気があって、それが楽しかったり、ワクワクすることならば、「べき・しなくちゃ・ねばならない」というのは、「したい」に変わります。そして、それを元に行動できるようになります。象のエネルギーはメチャクチャ大きいからですね。そして、象=感情はウソをつけません。
だから、Mackerelさんは、怠惰で失礼でダメ人間というよりは
ただ単に、今の環境、今の現状、今やっていることが、好きでもないし、自分に合っていないだけ。
と、思うのです。そりゃあ、象は萎えているわけで、象使いがいくらムチを打ったところで、動けないよねー・・・・。まぁ象がドMなら別ですが。
ですので、次のステップは
「自分の好きなこと、向いていることってなんだろう」
を探してみましょう。
・私は何の好きなこと。ついついやってしまうこと。(小さなことでも構いません。「メロンパンは裏からほじって食べるのが好き」とかでも。あ、それは僕か)
・可能ならば、「なぜそれが好きなのか」「それのどこに、なにに魅力を感じるのか」を考えてみること。
(例:「このすば」なら、僕は登場人物がドタバタしているのが好き。ってことは、僕は賑やかでコメディチックなこと=笑うことが好きなんだなー。とか)
・小さいころ(大体小学校低学年くらいまで)好きだったもの、夢中になったこと
・Mackerelさんが、もし10億円と十分な時間があったとしたら、何をしたいか
このあたりを、一度じっくり考えて「紙に書き出す」ことをおすすめします。
必ず、「紙に書き出して」ください。
紙に書き出すことで、客観的かつ俯瞰的にそれを見れるようになるからです。
ここまでの一連の流れこそ、自分を知る=自己内観に繋がります。
書き出したものを眺めながら、なんとなく、「あ、わたし、こういうのが好きなんだー」ということが見えてきたら、それを小さいことでもいいので、実際にやってみましょう。
ケーキを食べるでも、ラノベを読破するでも、散歩をするでも、アキバに入り浸るでも、推しを追いかけるでも、なんでもいいです。
あ。ソシャゲのガチャだけはオススメしません。そこから先は地獄ですから。(すでに沼にハマった人がこの記事を書いています)
コツは「小さいことから始める」です。
1日10分から20分、「好きなこと時間」としてその時間は好きなことしかしない、という時間を設けてもいいかもしれません。
そうして、小さいことからでもいいので、自分に「好きなことやってもいいよ。お、好きなことなら自分、できるじゃん」という「許可」を自分に与えてあげるようになると、徐々にもう少し大きな「好きなこと、やりたいこと」が段々と見えてきます。
好きなこと・やりたいこと =「ヴィッジョン」
ですね。
また、自分に許可を与えるので、自己肯定感も(気がついたら)徐々に上がってくるし、それを人に投影して、「人に与える」ということについても、自然と「こうしてあげたい」「ああしてあげたい」という風に思えてくるんですね。人のベースは愛だから。ここでも大切なのは、「しなくちゃ」ではなく自然と「したい」と思えるかどうかです。(例え、できなくても、出来ない自分を自己否定しないこともポイントです)
ビジネスやテストや受験は「結果」が大切になってきますが、心や感情の面では「過程」が大切になってきます。
こうやって、少しずつ、できる範囲でいいので、「ダメな自分を受け入れる」というようなことをやっていたり、「自分の好きなことをやる=自分の気持ちを優先する」ということをやっていると、自ずと自己肯定感は上がって行くし、時間が経つにつれ、それが積み重なってくると、ある種の究極的な想いが湧き上がってくるようになります。すなわち
「私は、何をしなくても、何を生み出さなくても、存在するだけで価値がある」
という、「自己価値=セルフイメージ」です。
(というか、そもそも僕たちは、元々生まれた時にはそれを持っていたのですけどね。赤ちゃんは「歩けない、トイレも行けない、言葉も話せない、何にもできなくてごめんなさい」って思わないでしょ?)
「何かしなくては価値がない」とか
「何かを生み出さないと価値がない」とかいうのは、実は真実ではありません。
※参考教材
その想いがあると、自己肯定感は爆上がり状態で、自分を信じられるようになります。結果、何にもなくても、何も結果が出てなくても、こう思えるようになってきます。
「ああ、自分ならきっとなんとかなるだろうね」
と。
自分を信じる=自信
ですね。
あ。あと、この手の話でよく話題に出る「引きこもり」の話なのですが、
引きこもりの心理状態というのは
自分が上手くいかないのは、自分以外の他人、なにか、状況のせい=他責が強い
自分ではなく、他の誰かが、何かが助けてくれる、なんとかしてくれる
という、完璧依存のステージなので、Mackerelさんに当てはまらないと思います。
(引きこもりや依存のステージの方の場合、ここで記したアドバイスが当てはまらない場合や、逆効果になる場合があるので、別のアプローチが必要になります)
だって、自分でなんとかしたくて、でもどうにもならないし、どうやっていいかもわからないから、こうやって「ココロノマルシェ」に書き込んでいると思うので。これは立派に「自分はダメな自分(と思い込んでる)をなんとかしたい」という心の現れだと思います。
本当に失礼で、怠惰な人というのは、自分のことを失礼で怠惰だと思わないですよ。
(脳が震える人以外は。←わかる人にはわかる)
それと、犯罪者とは刑法に触れる犯罪を犯した人なので、僕はニートは別に犯罪者だとは思いません。最近まで、ニートだったし。
たぶん、このカウンセラー仲間の酔いどれ弁護士も、そう言うと思います。笑
というわけで、今日はここまでにします。
あなたの幸せのヒントになれば幸いです
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では。
今日の一杯
パッションフラワーのハーブティー
パッションフラワーは欧米では「ハーブの精神安定剤」と言われ、フラボノイドやハルマンなどのアルカロイドの
働きにより、不安や緊張に鎮静作用がある。
カモミールなどの同じく鎮静効果があるハーブとブレンドするとなお良い。