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【お悩み相談】相談したことがストレスになる

こんにちは
 
村松 いさおです

 

今日も、無料お悩み相談サイト「ココロノマルシェ」に寄せられたお悩みにお答えしていきますよっと。
 
おっと、だいぶ久しぶりの【お悩み相談】回答になってしまいましたね・・・。

※ 「ココロノマルシェ」は心理カウンセラーの根本裕幸氏が運営する無料お悩み相談サイトです。
匿名でお悩みを投稿していただくと、根本裕幸氏の「お弟子養成講座」を卒業(←ありがとうございました)したカウンセラーが よってたかって 寄せられたお悩みに回答させていただきます。

 

 

相談したことがストレスになる

 

基本は自立しているけど、仕事上や対人関係では相手の立場も考え協調することも得意なタイプです。
そうはいっても、弱気になったり、悩むことはあるので、誰かに相談にのってもらいたくもなります。でも、相談したことでかえって傷つくことがあり、これなら相談しなければよかったと傷つくことがあってモヤモヤしています。
他の相談内容では親身になってくれた人が、とある話題になると嘲笑ってマウント攻撃してきたり。ショックなあまり、とっさに反撃できず、後から怒りがふつふつ沸いてきてかえってストレスでした。

プロの心理カウンセリングやセミナーでも、時々似たような事象が起きます。
有料で安くない料金払っているのに、なんで?
こちらは求めてないのに上から目線なクソバイスとか、ありました。
あと、追加講座に誘導したいのか、不安をあおったり、ディスってきた業者も。
安全な場と信用して参加しているのに。

私が相談する相手の人選を間違ったのか、
たんに相性よくないのか、
人間関係の構築に問題あるのか、
私が強く反撃しなさそうに見えるからか(一見穏やかそうな印象らしい)
よくわかりませんが、地雷な相談相手を避けるにはどうしたらいいのでしょう?

alisaさん

 

こんにちは。alisaさん。

ご相談ありがとうございます。

人に何かを相談すると、良い方向に進む場合もあれば、思わぬ方向に進む場合もありますよね。相談した結果、とても良いアドバイスや視点を与えられて、自分の道が開けたり、その人と信頼関係が深まったり、あるいは、お互いに理解が進んだり。

一方で、せっかく相談したのに、マウントの対象にされたり、上から目線でアドバイスをされて、挙句バカにされるようなことになれば、

「せっかく相談したのに、なんでやねん!」

という忸怩たる思いをされても、それは当たり前のことだと思います。

 

さて、ではなぜ人によって反応が違うのかと言うと、僕たちには外部から刺激があった際に、それに対して「どのように考えるか・感じるか・想うのか」という

「反応の種」

というものがあり、それが人によって千差万別に異なるからです
これは、潜在意識上のことなので、通常は中々気が付くことができません。脳内の神経回路の発火パターンとして定着しているからです。

「反応の種」とは、ある種のトリガーやスイッチのようなものであり、例えばalisaさんの相談に対して、その方の心の中(脳内)で、そのスイッチが発動し、ある種の考えや、感情、感覚が生まれ、それが「反応」として現れます。

詳細は割愛しますが、人によっては(心理学によっては)、反応の種を「価値観」「フレーム」「信念」「ビリーフ」「観念」「思い込み」といった言葉で表すこともあります。

ですので、alisaさんの相談に対して、相手の方がどのような反応を示すか。については、相手の「反応の種」によって違い、それをalisaさんを始め、他の人がコントロールすることはできません。

ですので、

>他の相談内容では親身になってくれた人が、とある話題になると嘲笑ってマウント攻撃してきたり。

といった反応が返ってきても、実際の所、それは相手の問題であり、相手の中の「反応の種」によるものであり、それをalisaさんはどうすることも出来ないのです。(ただ、説得する、注意する、攻撃する、たしなめるなど様々な方法で相手の反応の種を変えることはできます。)

さて、もう一つの問題

>プロの心理カウンセリングやセミナーでも、時々似たような事象が起きます。

については、ちょっと上の話と違ってきます。

なぜなら、「カウンセリング」は「技術」でもあるからです。さらに対価をいただいているプロであるならば、ある程度の訓練を積み、「反応の種」をコントロール出来ていなければなりません。(でないとカウンセリングになりません)

良く誤解されるのですが、一般的な「相談」と「カウンセリング」は似て別物だと思ってください。カウンセリングは「一般的な相談」ではありません。相談という形式をとっていますが、その本質は、クライアントさんの変容です。(プロのカウンセラーでもここをはき違えているケースが多くあります)

>こちらは求めてないのに上から目線なクソバイスとか、ありました。
あと、追加講座に誘導したいのか、不安をあおったり、ディスってきた業者も。

このような体験をalisaさんはされたようですが、それはとても残念で悔しいことだと思います。カウンセリングは、大前提として「心理的安全性」が保証されていなくてはなりません。そして、カウンセリングの時間は、カウンセラーのものではなく、クライアントさんのものです。

alisaさんがカウンセリングの時間中に、そのような想いをされた時点で、そのセッションは崩れてしまっているのです。

基本的に、日本でのカウンセリングの主流となっている、傾聴を中心とする「来談者中心療法」という心理セラピーでは、アドバイスをすることはあまり好ましいことではなく、するなら慎重に取り扱う必要があるとされています。

傾聴を学ぶスクールの中には「セッション中でカウンセラーが話すことを一切禁止」している所もあるくらいです。

本来傾聴とは、クライアントが話すうちに、思考・感情・感覚が整理されて、気づきが生まれるように導くカウンセリング手法です

余談ですが、僕の師匠の一人は、「効果的な傾聴カウンセリングというものは、クライアントさんの鏡のようになるものである」と言っています。

そのようなカウンセリングの根本には、「そもそも人間(クライアント)には自分で自分の問題を解決することができ、そのための答えは相手の中にしかない」というスタンスがあります。(人間性心理学と言う心理学が元になっています)

ですので、アドバイスは、クライアントの心的な自立を阻害する恐れがあるため、基本的にしない。もしするなら慎重に扱う必要があるのです。

現在、心理学は様々に細分化がすすみ、取り扱うセラピーの種類も様々です。(およそ500以上あるのではと言われています)。その中には、傾聴の様に、クライアントさんとのやり取りで、ほとんどカウンセラー側が「介入」しない方法、逆に心理ワークや提案型など、積極的に介入する方法など色々あります。

ですので、「自分に合ったセラピー手法」「自分に合ったカウンセラー」を見つけることも、カウンセリング選びには大切になってきます(本来は、そのクライアントさんがどの療法に向いているかを見極めるのも、カウンセラーの仕事なのですが)

 

さて、その上で。

alisaさんが、

>地雷な相談相手を避けるにはどうしたらいいのでしょう?

とのことですが、いくつか対処方法を提示したいと思います

 

①相手と価値観と自分の価値観に境界線を引く=人は人、自分は自分という意識を持つ

相談をして、思わぬ反応が返ってきても、それは相手の反応の種によるものです。そして、上記したように、相手の反応の種については、こちらがコントロールできることは何もありません。
ですので、alisaさんの価値観と違ったとしても、「この人は、こういう反応するんだな」「こんな考え変えたなんだな」と受け止めはしても、飲まれる必要はありません

「人は人、自分は自分」という意識を持つと、相手と自分との間に境界線が引けるので、相手の反応に対して、冷静に対処できるようになります

 

②アドバイスは参考にしても、同調、共感、採用する必要はありません。

アドバイスやリアクションは、あくまでも相手の価値観に基づいています。ですので、思わぬ反応が返ってきたとしても、「せっかく相談に乗ってくれたのだから・・・」と、それを受け入れる必要は、必ずしもありません。

それを受け入れるか、受け入れないかの選択はalisaさんの自由なのです。参考にできる部分は参考にし、そうでなければ採用しなくても良いのです

「そうか。そういう意見もあるんか。私にはちょっと合わないけど/無理だけど」

ここでも、「境界線を引く」が大切です

 

③無理な相手とは、距離をとっても良い

①、②も試して、それでも

「この人とは、もはや分かり合えぬ。」

と感じたならば、距離をとることも大切です。

僕たちは、「仲良くすることが美徳である」と刷り込まれているため、それが出来ないと罪悪感を抱えてしまいがちですが、無理な相手と無理に付き合う必要はありません。

適切な距離を取ることも、自分だけなく相手のためにも有意義なことなのです。最初は「地雷案件」を見極めるのが難しいと思いますが、慣れてくると、ちょっと話しただけで、「この人は私にとって地雷な気がする」というように、嗅覚が冴えてきます。

そうすると、不思議なことに、自分にとって地雷な人との遭遇することが少なくなってきますよ。

 

心理セラピー的な方法でアプローチするなら、自己肯定感が高まってくると、こうした「人との適切な距離」が取れるようになってきます。

なぜなら、自分のアイデンティティや価値を人に依存しなくて済むようになるからです。

いつか、機会があれば、そのようなカウンセリングやワークショップに挑戦されても良いかもしれません

 

というわけで、alisaさんのご相談に対する、僕の意見は以上です。

 

何かの参考になれば幸いです

 

alisaさんの笑顔と平和を応援しています

 

では、また。

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