● 自己肯定感→傲慢にならないか心配
こんにちは
「自己肯定感は全てを解決する」でおなじみの
村松いさおです。
今日から、このフレーズからブログを始めようかと思います。
なぜかって?
気分です。
いつから?とかいうツッコミは、本人が泣くのでヤメてあげてください。笑
さて、今日は、無料お悩み相談サイト 「ココロノマルシェ」にお寄せいただいたご相談にお答えしたいと思います。
自己肯定感を上げると傲慢になるのではないか。
大丈夫です!
今日は、そんなお話。
自己肯定感→傲慢にならないか心配
プレママのアラサーです。
子供はなるべく褒めて自己肯定感を高めてあげたいと思っていますが、その結果傲慢になったり人を見下すようになってしまったらどうしようという気持ちがあります。
というのも、自分自身がそういう節があるからです。
私の母親がやや毒親で、感情的にけなされたり、逆に怖いくらいベタ褒めされたり、混乱してばかりの幼少期でした。
その結果、私は自己肯定感がかなり低いく罪悪感も強いです。それでも自分に自信のある部分もあり(容姿、学歴などですが)、心の中で人を見下したりマウンティングをとってしまう時があります。(そんな自分がキライですが)
中途半端な自己肯定感のせいでしょうか?
子供に自己肯定感を持ってもらいたいですが、私のように中途半端になって人と比べたりマウンティングする人間にはなってほしくありません。
子は親の背中を見て育つと言いますし、自分自身がやめなければとは思っているのですが…。
アドバイスお願いいたします。
林檎さん
こんにちは。林檎さん
ご相談、ありがとうございます。
プレママということは、もうすぐママになるのでしょうか。
ご懐妊、おめでとうございます!
お母さん、お子さん共に健康で無事にご出産されることを、お祈りいたします。
自己肯定感についてですが、ご相談にあるように、
自己肯定感が上がって、自分の存在価値が上がったり、自信がついたりすると、傲慢になってしまうのではないか。人を見下すようになってしまうのではないか。
林檎さんのように、こんな疑問や心配をを持たれる方は、とても多いと思います。僕も心理学を学び始めた頃は、そう思ってました。
結論から言いますと、そんなことはなく、むしろ謙虚になるので、ご安心ください。
それにしても、林檎さん、生まれてくるお子様のために、こんな心理学的なご心配をされるとは、とても愛情の深い方ではないでしょうか。そして、とても勉強熱心な方かと思います。
つくづく「母という生き物は強く偉大だなぁ」
と、男の僕は感じずにはいられません。
さて、自己肯定感ですが、最近では色々市民権を得て来たようで、メディアを中心に多くの場所で目についたり、言及されたりしてきました。とはいえ、まだまだわかりにくい部分のあると思うので、皆さんと一緒に整理してみたいと思います。
自己肯定感とは、辞書や文科省の定義によると
自己肯定感とは、自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉。
とあります。
文字通り
「自分」を「肯定」する「感情・感覚」ということですね。
この自己肯定感ですが、もう少し細かくみていくと、
「自分が人や何かの役に立つ」という「自己有用感」や
「自分を認め、受け入れることができる」という「自己受容感」、
「自分は何かを達成できる、能力がある」という「自己効力感」
「自分には価値がある」という「自己価値感」
などがあります。
まー、見方や考え方によって、分類は色々あるのですが、
わかりやすく、これらをまとめて「自己肯定感」と言っている場合もあります。
ここでも、一応、そうしておきましょう。
もう一つ、鍵となる心理学的な見方に「投影」というものがあります。
(「えー、もう、そんなのおなじみだよー。お前んとこのししょーがよく言ってるやつジャーン」という方は、読み飛ばしていただいても結構です。笑)
「投影」とは、わかりやすく言うと
「あなたの心の中の世界が、あなたの周りの現実に投影される」
というものです。
え?ぜんぜん、わからないって?
うーん。
人は誰しも皆んな、心の中に自分独自の「色メガネ」を持っていて、その「色メガネ」で周りの現実世界をみてしまうよね。
ということです。これで、なんとなくはわかりましたでしょうか?
(そうであって欲しいという希望がかなり込められています)
では、自分のお子さんが「傲慢」になったり、「人を見下すようになってしまう」のではないかということですが、この「傲慢さ」や「人を見下す態度」というのは、なにを隠そう、
「自己肯定感が低い」からこそ、出てくる感情・態度です。
自己肯定感が低いと、自分に価値を感じることができず、自分を「ありのまま」受け入れることができないため、自己否定や自己嫌悪をするようになります。
でも、
「自分には価値がない」
「自分は存在しても意味がない」
「自分はダメな人間だ」
ということを、心は感じたくないので、
「こんなんじゃ、ダメだ!」
「自分には価値があることを証明しなければ!」
「自分は愛されていることを証明しなければ!」
ということで、
「他人と比較して、自分には価値があることを証明しようとする」
という、「比較と競争」をするようになり、それを、まわり現実や人間関係にも投影するようになるので、「傲慢」になったり、物事を「勝ち負け」で判断するようになります。
(これが、仕事に投影されるとハードワーカーになったり、恋愛に投影されると、野良猫気質になったりします)
すなわち、林檎さんも書かれている通り、
>心の中で人を見下したりマウンティングをとってしまう
というようなことですね。
今では、少しマシになったかなと思うのですが、かつての僕は、めちゃくちゃ無価値観が強い人だったので、そりゃあ、どんだけ登山好きなんだよっ!っていうくらい「マウンティング取り野郎」でしたし、傲慢でしたし、沸点も低く、すぐキレたりしてました。
(村松の沸点の速さは、音速を超えるとまで言われてました。光速じゃなくて良かったです。← そこじゃない)
つまり、比較や競争、傲慢さや人を見下す、勝ち負けで判断するというのは、自分の中にある
「私は、だめな人間だ」
「私は、価値がない」
「私は、役に立たない」
「私は、愛されない」
という自己否定や、自己嫌悪から身を守るために築き上げた、「防御壁」のようなものだということです。
だって、傲慢な態度をとったり、人より上になって見下さないと、「自分には価値があるんだ!」「自分は優れた人間なんだ!」「自分は愛される存在なんだ!」ということを自分で自分に認められないでしょう?
ところが、ここからが、とても大切な部分なのですが、
自己肯定感が高い状態とは、
「自分をありのままに受け入れている」
「自分を許している」
「自分を自分で(人がでないですよ!)認めている」
状態です。
ありのままの自分を受け入れるとは
「ダメな自分でも、失敗しちゃう自分でも、逆に出来る自分でも、成功する自分でも」どんな自分でも、それに「オッケー!」を出して、受け入れている状態なんです。
「俺、つえーーーーーーーから認められる。受け入れられる」
「わたし、スゲーーーーーーーーから認められる。受け入れられる」
じゃないんです。
それが進むと
「自分には価値がある(自分がそうおもうから)」
「自分はダメでも、イケてても価値がある(自分がありのまま受け入れてるから)」
「自分は愛される(自分が自分を愛しているから)」
という状態になります。
それを、自分の周りの人間関係や現実世界に「投影」するので、「優しさ」や「慈愛」「謙虚さ」「受容感」を持って、人や世界に接することができるようになります。
自分が自分を受け入れている分だけ、他の人も受け入れられます
自分が自分を許せている分だけ、他の人も許せます
自分が自分を愛せている分だけ、他の人も愛せます。
自分が自分に価値を感じている分だけ、他の人にも価値を見出します。
他人ではなく、まず「自分」なんです。そうやって、少しづつでも良いので、自己肯定感が上がっていくと、その分だけ、世界や他人にポジティブな面を見つけることができるようになるでしょう。
え?じゃあ、上げ続けて、究極に自己肯定感が高くなる人は誰か、ですって?
・・・・たぶん、「神様」とか「仏様」っていうんじゃないでしょうかねぇ・・・。
さて、林檎さんの目下のご相談である「我が子が自己肯定感高く育っていくためにはどうしたら良いのか」ということですが、まだ生まれてもいないお子様のことでもありますし、何しろ、それよりも林檎さんご自身が
>私は自己肯定感がかなり低いく罪悪感も強いです。
とのことですので、まずはご自身の自己肯定感を高めることから始められてはいかがでしょうか。
カウンセリングやセミナーを利用いただいても良いと思いますし、幸いなことに、ウチのししょーがその手の書籍を何冊も出しております。
>私の母親がやや毒親で、感情的にけなされたり、逆に怖いくらいベタ褒めされたり、混乱してばかりの幼少期でした。
とのことですので、ひょっとしたら、この辺りのことも深掘りしてみても良いかもしれません。
ただ、大切な注意点が一つ。
プレママさんということですので、妊婦さんだと思うのですが、妊娠中は深層心理を診ていくセッションや、感情が大きく動くことが懸念されるセッションは、リスクが高いので、おすすめできません。お子様がお生まれになって、少し落ち着いてからの方が良いでしょう。
どうしても、という場合は主治医の先生にご相談されてください。
「子供の自己肯定感のためには、親の自己肯定感が非常に大切」と僕は考えています。
それこそ、「子は親の背中を見て育つ」と言いますね。
この辺りのことについては、幸いなことにウチのししょーが、このような書籍を書いていますので、読んでみてはいかがでしょうか。
うーん。さり気なく師匠の本の宣伝をする僕は、なんて出来た弟子なんだろー(全然さり気なくない)。今度、パピコでも奢ってもらおう。
文科省の調べによると、日本の児童の自己肯定感は先進国7カ国の内、最も突出して低いそうです。家庭環境や学校教育も変化しつつあるので、今後少しづつより良い方向に変わっていくと期待はしていますが、しばらくは低いままかもしれません。
林檎さんのように学びや、取り組みをされる方が増えて、日本の子供達も自己肯定感が高くなる未来がくることを願うばかりです。
というわけで、本日はこの辺で。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
あなたの幸せのヒントになれば幸いです。
では。
★無料お悩み相談サイト「ココロノマルシェ」では、皆様からのお悩みを随時募集しております。ご利用は、こちらから
★近日、村松勇雄の「カウンセリング無料モニター様」を募集予定です。詳細はブログにて発表いたします。提案型カウセリングに加え、NLPやイメージワークの要素を取り入れたセッションを、皆様にご案内いたします。
今日の一杯
リラックス効果があるゆるふわハーブティ
ジャーマン・カモミール
ジャーマン・カモミールはキク科の植物。ルテオリンやアピゲニンといったフラボノイドを含み、リラックス効果だけでなく消炎作用があるため胃炎や胃潰瘍のほか、冷え性などにも効果がある。ミルクティーにしても美味しい。
※注意:ハーブティの中には、ブレンドされているものも多く、中には妊娠中や授乳期には禁忌とされているハーブあるので、ご購入の際にショップいる専門家にご相談されることをお奨めします。