恋愛・パートナーシップ 無料相談「ココロノマルシェ」

【お悩み相談】野良猫?ロックマン?判定おねがいします ー後編

こんにちは

村松 いさおです。

さて、今日は前回の続き、無料お悩み相談「ココロノマルシェ」に投稿いただいた「すうさん」のお悩みに答える回の後編をお届けします。

その前に、前回の記事を未読の方はこちらから一読ください。

「野良猫?ロックマン?判定おねがいします」ー前編

でないと、多分、話の内容がわからないと思います。

 

 

前回は「ロックマン」「野良猫」と称されるある特定の生態をもつ男女(主に男性)について、その生態や違いについて説明してみました。

 

今回は、後編ということで、いわゆる「ロックマン」「野良猫」と呼ばれる人たちにどのように対処すれば良いかを、主にパートナーシップの点から見て行きたいと思います。そして、いただいた”すうさん”のお悩みの相談に見え隠れする事とは何かについても触れて見たいと思います。

 

ロックマン・野良猫を一言で言い表すとしたら、

ロックマンは
「自分の中の繊細な部分や弱い本心の部分を守るため、硬い鎧を着込んだ状態」

野良猫は

「傷ついた野良猫並みにビビリだけど、必死に強がってそれを隠している状態」

と書きました。

 

どちらも、その心理的なベースとな感情は潜在意識的な「恐れ」の感情です。

 

過去の傷ついた体験から、無意識的(意識的に認識できる場合もあります)に恐れや不安を持ち、それが故に、人(特にパートナーなど心理的に近しい人ですが、この距離感については、人それぞれです)との距離がある一定の領域より近くことを避けたり、嫌ったりします。

それが、ロックマンの場合は「シャッターを降ろす、音信不通になる」という行動に表れ、野良猫の場合には「逃げる、避ける、既読スルーになる」という行動に表れるだけです。

ちなみに、ロックマン気質と野良猫気質ですが、明確に「この人はロックマン、あの人は野良猫」と分けられるというよりは、どちらの要素も持っていたりする場合もあります。どちらもベースが過去の傷=トラウマから派生しているので、いわば、「どちらの気質がより強く出るか」というだけであり、そのため「ロックマン70%、野良猫30%かな」というどちらの要素も持ち合わせている場合もあります。

心や意識は形がないので、病理などとは違い、明確に「こうだから、こう」と因果関係が100%言えるわけではないんだなーと思っています。

ですので、

「彼、いつもは社交的で感情表現豊かなんだけど、怒ると人が変わったかのように無表情になり音信不通になったり家に閉じこもったりするのよね」

という場合も十分にありえます。

また、特に野良猫気質に関しては、「人との距離感を恐れる」というより、「単に自分の欲望(主に性欲ね)に忠実なだけ」という場合もあるのですが、ベースにある「スーパー強い無価値観、無力感、劣等感」という部分は同じなので、「ちゃんとその一人の人と向き合えない」という「ビビリ」なところは結局一緒です。イテテ。(あ、もうこのネタいいですか)

 

ロックマンも野良猫も、過去の傷から、罪悪感や無価値観が強く、当然、劣等感も強く持ってます。ですが、(というか、だからこそ)彼のハートは不安や寂しさ、孤独感、痛み、恐れが内在して、自己不信、自己否定、自己攻撃も強めです。いわば「ガラスのハート」のように、脆い一面があるんです。

え?あの、高飛車な男に?

ええ。一見そう見えないのは、巧妙にひた隠しているからですね(無意識的に)

 

そんなハートの持ち主ですから、それが表に出ないように(出たらどうなるかわからないから自分でも怖い)振る舞います。プライドが高く、自信家で、自分を良く、強く、できる人のように見せようとし、承認欲求も高めなのですが、先ほども書いたように、これらは、全部見せかけなんです。

本当に強い人は「自分の弱いところ、ダメなところ」を受け入れることができるんですね。

 

ですので、ロックマンも野良猫も、「自分の傷、弱い部分、ダメだと自己否定している所、

ネガティブな感情(罪悪感、無価値観、劣等感など)」を感じるような場面に直面すると、そこを刺激されるのは嫌なので、途端に、怒ったり、キレたり、暴言を吐いたり、人によっては暴力として出てしまったり、音信不通、シャッター降ろす、逃げる、避けるなどなどの

「防衛行動」

を取るようになります。

そうです。アンチキショーのムカつく行動は、自分を守ろうとする防衛行動なんです。

 

また、ロックマンも野良猫も、パートナーや近しい友人など「心の距離が近くなって来た人」に対しては上記のような行動を取りがちになってきます。これ、「甘え」の裏返しでもあります。

だって、全然知らない人に上記のような事やったら、引かれるか、嫌われるか、ヘタすりゃ犯罪なわけですし。

ですので、ロックマンも野良猫も内側に「依存心」を内包した

「自立の依存」状態

と呼ばれるんですね。

ロックマン=自立の依存の自立がスーパー強い状態=超自立

野良猫=自立の依存の依存がスーパー強い状態=自立の依存(同じやーん)

というわけです。

 

 

そんなハイパーメンドくさい彼らにはどのように対処したら良いでしょうか

 

1: まず、圧倒的に大切なのが、「心の余裕」です。

向こうはニーズや期待が強く、ガンガンこちらを振り回してきます。こちらの愛情を試すようなことも平気でやってきます。

自己否定が強いので、「こんな僕でも、愛してくれる?見捨てたりしない?認めてくれる?大切にしてくれる?」を確かめようとします。「愛しているなら、これくらいできるよね」と言わんばかりに。

ですので、時にはムカつくこともあるでしょうが、そんな時は

「ああ。5歳児男子が何か言ってるなー、甘えて来たなー」

と思ってください。男はみんな5歳児です。大人の男と子供の男の差はおもちゃの値段だけです!

「そうでちゅねー。こわいでちゅねー。でも、大丈夫でちゅよー」と心の中で(口に出しては、ダメ!絶対!)よちよちしてあげましょう。

 

2: また、「自分軸」もとても大事です。

彼に振り回されると自分を見失います。そんな時こそ、魔法の呪文

「彼は彼、私は私」

を唱え、彼と私との間に境界線を引きます。そして改めて

「私はどうしたいんだろう?」
「私は本当はどうしてあげたいんだろう?」
「私は何が本当は欲しいんだろう?」

を考えましょう。

行動や考えの主体が「彼軸」になっていると、振り回されるのもそうですが、
「彼を変えるために行動しようとします」これ、コントロールですね。

① 私にこんなことする彼を変えたい、気持ちをこっちに向けたい = ニーズ・期待

② → でも、彼は他人なので、変えられない

③ → 変わらない彼を見て、傷つく、焦る、裏切られた感、怒りに変わってくる

④ → 彼に対して、より強く変えたいニーズ、期待が強くなる

⑤ → 彼はコントロールされたくないので、それを察知して、シャッター降ろす、逃げる

①に戻る

をやってしまいがちです。

ですので、思わず彼軸になりそうなら、自分軸を意識して戻しましょう。

やり方は、このブログを読めばわかってきます。

 

3: 自分の大切にする。ケアする。

これもとても大切です。

そんなメンドくせー彼らと付き合うわけですから、彼らのケアの前に自分をケアしましょう。でないと、あなたがボロボロになります。そんな状態ですから、益々、彼にあなたのニーズや期待をぶつけでしまいがちです。

自分を愛しましょう。
自分を大切に扱いましょう。

人は自分を愛する以上に、人を愛することが出来ないので、彼を優先する前に、あなたを最優先しましょう。

時には、彼から離れて、友人と羽を伸ばすのもよし、旅行するのもよし、美味しいものを食べるのもよし、エステ三昧するのもよし、自分の心と体をケアしましょう。あなたが、好きなことをしましょう。小さなことでもいいですよ。

「今日は帰りにお気に入りのカフェに行って、ほっとする時間を作る」
のようなことでも、大切です。

 

自分磨きをするのも良いでしょう。ここでも自分軸が大切です。

「彼」を意識した自分磨きではなく、あなたが「本当になりたいあなた」に近づくための自分磨きです。

興味があれば、心理学や男女の違い、カウンセリングなんかを学んでも良いかもしれませね。笑

 

また、自分をきちんと認めてあげることも大切です。

ぶっちゃけ、こんなメンドくさい男のために、貴重な時間と労力を捧げられるあなたはすごいです。良くやってます。ですので、そんな自分をきちんと褒める、認める、愛することが非常に大切です

「ああ。あたし、良くやってるなー。頑張ってるなー。偉いなー」

いい子いい子してあげましょう。

 

結果よりもプロセスを大切にしましょう。

自立系の人は、どうしても「結果」を重視してしまいがちです。
結果で「できたか、できなかった」よりも「それにちゃんと向き合った自分」「そのことで成長できた部分」「ちゃんとやってみた、やろうとした自分」などのプロセスを認めてあげることも大切です。

 

こうしたことをやっていると、自ずと

「自己肯定感」「自己受容感」

が上がってくるんですね。これがとても大切です。

自己肯定感が上がってくると、心に余裕が生まれ、自分軸で対処することができるようになります。

そうすると、恐れや不安、期待、ニーズで彼に対して接するのではなく、「愛」で接するようにできるようになります。彼を優しく包み込むような、大きな、真実の「愛」です。

 

その意味では、セクシャリティの女性性を高めると、「母性」も高まるので、有効でしょう。ほら、なんって言ったって、相手は「5歳児男子」ですから。

この「愛」で彼に対して接している時は、その行為がそれは「期待」や「ニーズ」などから生まれる「犠牲」ではなく、「愛からの行為」に変わります。

「私を愛して欲しい、こうしてほしい。だから、そのために私はあなたにこれをします。捧げます。こうしてあげます。ですので、あなたは私にそれをしてください。思ってください。」
というのは「犠牲」です。

犠牲は「期待」から生まれるので、期待されていた結果が得られなかった時、めちゃくちゃ傷つきます。不安になります。それが、さらなら犠牲を産みます。

 

反対に「愛からの行為」はシンプルに自分がしたいからしているだけです。その結果にはこだわりません。彼がそれを受けてるか受け取らないか、応えるか応えないかは彼自身に委ねています。

「私は、あなたにこうしてあげたい。ただ自分がしてあげたいから、そうするだけ。それを受けて、彼がそうするかは、彼に任せます」

その瞬間、彼はあなたを傷つける「加害者」で、あなたは彼に傷つけられた「被害者」という立場から脱却します。

両者が「加害者」でも「被害者」でもない、「無害者」という立場です。

これは、めちゃくちゃ楽な上に、両者の間に大きな安心感を産みます。

 

こうして、自分軸で行動し、自己肯定感が上がり、心に余裕ができて「愛」で彼に接していると、おそらく、彼の態度が徐々に変化しはじめるでしょう。

(なんども言いますが、ここで、彼の「変化」は「期待」しない)

ロックマンも野良猫も過去の傷があるので、そこから来る「傷つく恐れ、自分を否定される、悪者にされる恐れ。無価値観や罪悪感を刺激される恐れ。」を持ち、自分にも他人にも不信感が満載です

「え?この人は大丈夫?自分を傷つけない?嫌なことしない?」

「え?ほんと大丈夫?マジ?ほんとに信用できる?」

「怖くない?嫌なことしない?傷つかない?」

「ちょっと色々試してみようかな。信用できるかどうか」

「あれ?この人は、傷つけない人かもしれない。僕を嫌な気持ちにさせない人かもしれない」

「あ、うん、なんか大丈夫そう、まだちょっと怖いけど」

「ちょっと、近づいてもいいかもな。鎧を脱いでもいいかもな」

「ちょっとずつ、ちょっとずつ」

「よし、大丈夫、この人は大丈夫。安心できる!」

こうして、少しずつ、少しずつ、あなたの愛を確かめるようにしながら、ロックマンは鎧を脱ぎ、野良猫は距離を縮め、心の距離を近づけると、お互いの間に、安心感とリラックス感が広がっていきます。彼が唯一安心できる場所、心を許せる場所、それがあなたになります。

焦りは禁物。時間がかかるものです

ロックマンは「あなたの愛と情熱で、彼の鎧を溶かせ!北風と太陽の話のように!」

野良猫は「あなたの愛と情熱で、彼を安心させよ!ナウシカとテトのように!」

ここまで来ると、彼とあなたとの関係性は大きく変わっているでしょう。

 

気をつけなければいけないのは、これを目指すのは良いのですが、彼にこれを「期待」しないようにしましょう。それは彼へのコントロールに繋がります。

あなたが努力しても、結果は彼と未来の自分に委ねます。

努力は自分のための努力です。

 

でも、そんな風にして自己肯定感や自分の愛を育てたり、自分軸で楽しく、喜びながら生活していると、自然とあなたの愛の器や、人として、女性としての魅力は大きく上がっているでしょう。

そうなると、一つ問題が。

「彼以上に素敵な存在があなたの前に現れる」

「あたしを雑に扱うアンチキショーに興味が薄れてきた」

ということが、往往にしてあるのですが・・・・。

まぁ、その時はその時ですね。笑

 

 

さて、話は、すうさんのお悩みに戻りましょう。

すうさんは、おそらく野良猫気質を持つであろう男性との、馴れ初めから近況まで、実に冷静的に書かれていると感じました。また、自ら彼との関係性において、「反省点」などを書かれていることから、とても大人な態度を取る事ができ、同時に客観的、論理的に物事をみることができ、分析力も高い方のではと感じたんですね。

その意味で、仕事ができる方なんじゃないかなーという印象を僕は持ちました。

ただ、僕は、この文章において、あまり「自分の感情的な部分」が書かれていないことが気になったんですね。

彼の態度、それに対するすうさんご自身の対応など「事実」に関しては、整理されて書かれているのに、その彼の態度に対して、「どう言う気持ちになった」とか、今、彼に対してどう思っているのかとか、ロックマンや野良猫という性質を持つ人たちに対して、感情的に、どのように感じているのか(”思っているのか”じゃないですよ。)が、この文章だけだとちょっと見えてこないなーと。ここは少し深く見て行きたい部分です。

それに、おそらくすうさんが彼に対して、好意を持っているのはわかるのですが、「飲みに誘う」「遊びに行こうと連絡する」というアプローチしたことについては書かれているものの、「好き」「付き合いたい」など明確な告白を彼にしたわけでもなく、また、その気持ちにや感情についても触れられていないように見るのですが、いかがでしょうか。

「すうさんは、どういう風にしたいのかな」

「その彼とどのような関係性を築きたいと思っているのかな」

という点は、ちょっと気になりますね。

付き合いたいのか、好きになって欲しいのか、ちゃんとした友人関係を築きたいのかなど

が、いや、なんとなく、付き合いたいと思っているんだろうなということはわかるんですけどね。

>彼は野良猫?ロックマン?に当たりそうか

>時間が空きすぎて無理案件かも

という記述からは、すうさんの不安感も読めるのですが、同時に、

「彼がロックマンや野良猫で付き合うとか脈がなさそうな案件だったら、面倒くさいから追いかけるのやめようかな」

「落とせるなら頑張るけど、落とせそうにないなら止める」

というような、やや消極的なニュアンスとも読み取れる部分かなと僕は感じました。

先にも挙げたように、ロックマン、野良猫を追いかけるには、そりゃあ、メンドくさい一筋縄では行かない野郎を相手にするので、時間もかかるし、傷つくこともあるし、不安なことや心配なこと、悲しいこともあるかと思います。

だからこそ、

「わたしは、この人と、どうなりたいんだろう」
「わたしにとって、この人とはどんなパートナーシップを築いて行きたいんだろう」

ということを「自分で選択する。決める」必要があります。

相手の出方や態度から決めるのではなく、(もちろん、それらを参考にしながらも)

「自分はどうしたいのか」という立場から決める。

これがとても大切なんですね。これこそ「自分軸」的なあり方です。

さらにもう少し視野を広げてまで見ていくなら、

「自分にとって、理想のパートナーシップはどのようなものなのか。彼とそれは築けそうなのか」

についても考えてもいいでしょう。

自分にとっての理想のパートナーシップとは何か。そのパートナーはどんな人なのか。それはどんなものなのか。彼はそれにふさわしいか。自分は彼とそれを築いていくことを決められるか。

いわば、彼との関係性を「覚悟」する。

その結果、「やっぱり、彼がいい」となるかもしれませんし、「え・・・あいつとは無理やな」となるかもしれません。

いわば、「自分の恋愛観・パートナーシップ観」と向き合う作業ですね。

このあたりを考えてみてはいかがでしょうか。

今回のご相談では、「野良猫風味な彼」とのことでしたが、もし、すうさんの過去の恋愛遍歴において、同じようなパターンが繰り返されるようならば、

「そもそも、なんでロックマンや野良猫に惹かれるのか」

という視点からも、この問題を扱うことはできるのですが、めんどくさいので、今回は割愛します。(←をいっ)

まぁ、好きなになったものは好きになったものでしょうがないし、そこで過去をホジクリするよりは、未来に向けて進んだ方が良いのかなーとも思いますし。

 

さて、最後に、すうさん含め、野良猫やロックマンを追いかける人は、そもそも、そんなメンドくさいやつを追いかけるくらいだし、傷ついても、邪険に扱われても、シャッター閉じられても、彼に愛情と労力を注ごうという方達なので、そんな方達は、

「相当に愛情が深く、人に大きな愛を与えられる器の大きな人である。」

ということは、覚えて置かれた方が良いと思います。

え?実感もてないって?

まぁ、今は「ふーん。そうなんだ。そうかもね。」と思っているだけで良いです。

そんな人が、自分軸を確立し、自己肯定感爆上げしちゃったらね・・・?

それだけ、「いい女度」が爆上がりすることは、目に見えているでしょ・・・。

 

すうさんの、より良い未来をお祈りします。

 

あなたの幸せの参考になれば幸いです。

 

では、今日はこのへんで。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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